mixiユーザー(id:7016667)

2015年04月27日01:40

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2コママンガ「瞬獄に一番近い島」

例によって将棋の話だが、おそらく世の多くのことにも当てはまる話。

世の中は平等にはできていない。すくなくとも結果の平等なんてーのは幻想だ。かろうじて機会の平等は一部の世界で保たれているがそれとて危ういバランスの上でかろうじてというものだ。

「持って生まれた才能の違い」「絶対的な力量差」

これらは上位者と勝負するなら避けては通れない課題だ。どうやってあがいてやろうかと「おら、ワクワクすっぞ」である。自分の限界を思い知ることができて実に楽しい。

「うわ、俺、弱っ!」である。

で、たとえば私と長兄の勝負。私が善戦すると起承転結の4コマ漫画、ミスすると序破急の3コマ漫画になる。開始時と終了時の間に経過の1コマが入る。敗因はだいたいラス前のコマに存在する。この3/4コマ目、あるいは2/3コマ目にある。善戦した場合は2コマ目に私の活躍するコマが挿入されるわけだ(ウルトラマンの怪獣やライダーの怪人が特殊能力で主人公を苦しめるシーンである)。

ジャンルは特に問わないが「絶望的な力量差」相手に勝負をしたことがある人はいるだろうか?

2コマ漫画になるんだよね。開始して気が付いたら負けてるとか死んでる。格闘技なら「いきなり天を仰いでる」とか「気が付いたら病院のベッドだった」と言う感じ。

将棋にもこれがある。

なにせ「なんで負けたのかが不可知」なので対応も対策も立てようがない。原因や経緯がなく、いきなり結論が目の前に現れる。むろん、実際に時間がすっ飛ばされるわけではないが体感的には誇張ではない。

ゲーム画面のスタートボタンを押して画面が暗転して、表示されたらもうキャラが倒れてる。豪鬼さんの瞬獄殺である。

「依頼を受けたのが失敗でしたね」である。

個人差はあるだろうがふわふわした感覚と言うか、アドレナリンが出る前に終わってしまうので楽しむことすらできない。この領域になると楽天的な私でもあきらめる。考えて足掻くことすら許されないのではさすがにつまらない。

たぶん戦っちゃいけない相手だ。昨年含め3回くらいB級で多々あった元奨励会にして元奈良県代表のおっちゃんだけが、まったく容赦せず私に2コマ漫画を「魅せて」くれた。見たくはなかったんだが(笑)。

で、先日のA級トーナメントも「2コマ漫画の連続」になるかと覚悟していたのだが、ほとんどが4コマ漫画で、中でも1つは先に馬を作られ香損されてから怪しい手で逆転して13手詰め(?)を決めて勝ったのでちょっと拍子抜けと言うか素直にうれしいというか。「おお、A級でも勝負にはなるな!」と自分がびっくりした。

完敗した第3局の相手、正棋会上がりの人が2,5コマくらいだったが、それでも勝負には持ちこめたし。

この3年くらいで読みの深さは1ミリも増えてない。その代りに「知ってるパターン」を増やした。詰将棋を「解く」のではなくひたすら「憶える」。知っている局面であれば浅く広く素早く対応できるようになった。

何歳になっても考える意思さえあれば前に進める。まして私の場合は修造ばりの過剰な脳内物質が後押しをしてくれる。2コマ漫画は勘弁だけどw。
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