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2015年03月31日09:19

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港の見える丘


  るんるんあなたと二人で来た丘は
  港が見える丘
  色あせた桜唯一つ
  淋しく咲いていた
  船の汽笛咽び泣けば
  チラリホラリと花片
  あなたと私に降りかかる
  春の午後でした


  あなたを想うて来る丘は
  港がみえる丘
  葉桜をソヨロ訪れる
  しお風 浜の風
  船の汽笛遠く聞いて
  うつらとろりと見る夢
  あなたの口許 あの笑顔
  淡い夢でした



マイミクさんから、
神奈川近代文学館のチケットを
譲っていただいた。

石川町の駅を降りるのは
何年ぶりだろう。

駅前からだらだらと続く坂道を
迷うことなく登る。

港の見える丘、といえば
デートコースとしては
多分、日本一の
ロケーションだと思う。

(此処でデートした方手(パー)をあげてください)



迷子にならぬのは
その昔、
この地を営業区域としていたから
体が覚えていたのだろう。

イタリア山公園の
門が開いている。
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女性の庭師がもくもくと
芝とバラの手入れをしている。

旧外交官の家は休館日。
それでも、何人かのカメラを携えた人がいた。

所々に矢印の立札を目当てに歩く。

汐汲坂の十字路には、
フェリス女子高がある。
フォトフォト
(敷地内にある金星観測の案内版)
フェリス女学院大の学食は
当時私の顧客、
こんもりとした木陰にあった、
学舎の場所が分からず
通りかかったシスターに
同道して頂いてたどり着いた事もある。

山下町は羊羹、いや、
洋館の町でもある。
フォト フォト
フォト フォト

一度だけフレアスカートの
良く似合う女の子を誘って
この丘を歩いた。

デートコースの定番中の定番、
山手十番館で食事をした。
フォト 
何を食べたのか
何を話したのか全く記憶がない。

そのお店も、
なんやら改装中でお休み、

外人墓地は昔と変わらず、
亡き人達のモニュメントは
海の向こうをながむ。
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港の見える丘公園の芝生、
二人並んで
寝転んで夜空を見上げたこと。
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時折なる
何を意味するのか
「ボーッ」と鳴く汽笛。
今も変わらない。

疲れて帰る電車
涸れ芝生をセーターに付けて、
私の肩にもたれて眠る彼女、

胸のドキドキが×100、
いや200ぐらいになったことを思いだした。

もちろん、彼女からみたら
私なんざ、役不足もいいところ、
淡い思いは、
まさしく春の霞のように、
消えてしまったのは言うまでもない。

そんなほろ苦い思い出から逃げるように
フランス山から山下公園へと下る。
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ここも懐かしい、
初めて訪れた修学旅行。
海岸通りにはおでんの屋台が無数に並んでた。
フォト フォト
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卒業してから来ることになる時は
必ず食べようと思ってたのに。

しかし再び上京して来てみれば
市の条例で屋台はすべて撤去されていた。

その場所には開花宣言が出る前に
植えられた桜木が早くも花を咲かせている。

シルクセンターは渡米するための
パスポートを手に入れたビル。
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斜向かいの古いビル、
当時船員会館云われていた。

地下が船員向けのレストランだが
誰でも利用できた。

ランチメニューでさえ
ポタージュ、デッシュ、最後にコーヒーが
サーブされた美味しい思い出。

入口にはサンプルの無い
ショーケースがその面影をのこす。
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ジジイの一人散歩とは
ちとさみしいけど、
「横浜みなとみらい」という
新しいスポットの傍ら、
山手はそんな古い昔を思い出させる、
懐かしい場所だ。






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