を読んだ。2014年7月4日。フレッド・ホイル著。伊藤典夫訳。ハヤカワ文庫。
作曲家であるリチャードは、世界現代音楽フェスティバルに参加するため、ケルンへ向かう。
しかし新作の評判は芳しくなく、早々に引き上げ、旧友と山登りに行くことにする。
ところが友人が行方不明になってしまい、予定は台無しに。
しかしそれが太陽からの指向性ビーム、そして時間の錯綜という異常事態の先駆けだとは、誰も気づいていなかった・・・。
要するに世界中で現在時刻に大きなずれが生じるという話である。
それも極端なずれで、飛行機に乗って行ってみたら未開の大地だったり、超未来の世界だったりするのだ。
問題は主人公が音楽家だということで、化夢宇留仁にとってはそれがなんだか物語に近づきにくくさせる効果があったらしい。
そこに上記のような珍妙な状況が提示されるので、ただでさえ現実味が薄かったところに上乗せされて、悪夢じみてくる。
ストーリーとしては発端、事件と謎、探検、種明かし、新たな決断というまさに王道の流れで進む。
この大仕掛けと王道のストーリーとくれば楽しめないわけがないのだが、やはり音楽家というのが引っかかり続けた感じがする。
化夢宇留仁も楽譜の一つでも書けたならもっと入り込めたのかもしれない。
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