本日、昼のテレビ番組「ウチ来る?」で池上季実子が語った言葉「シャンパンは裏切らない!」という台詞。
ある意味正しく、ある意味大きく間違っている。
妙なファッションブランドがワインのドメーヌやシャトーを傘下に収めている昨今。
有名どころのシャンパンの質が下がっていことを指摘する人は多くないかもしれない。
それだけワインビジネスにしている人はイメージを悪くしたくないということと、質は下げてもブランド力は下げたくないという作意が見て取れる気がする。
しかし、別にワイン関係から何も貰っていない単なる呑兵衛からしたら許しがたい。
モエエシャンドンとヴーヴ・クリコは、明らかにドサージュ(リキュールの添加及びその質も低下)による味の劣化が酷く思えるが、相変わらず知名度が高いため、人気はあるようだ。
余りシャンパンを飲まない人は、モエエシャンドンのブリュット・アンぺリアルを出された方が、ゴッセよりも喜ぶに違いない。お中元やお歳暮なら猶更だろう。
でも味と香りは格段に昔の方が良いし、小さな作り手の方が良心的で美味しい物を作っている。
加えて、シャンパーニュ地方以外のフランス産は言うに及ばず、スペインのカヴァも非常に優れたものを出すし、チリ産のヴァルディヴィエソの質と言ったら、更に素晴らしい。
残念ながらスペインのカヴァは、地元品種のマカベオやチャレロのキャラクターが、シャンパンに使用が許されるシャルドネ、ピノノワール、ピノムニエとは異なるためか味と香りの差が大きい。
その点、今挙げたチリ産ヴァルディヴィエソはシャルドネとピノ・ノワールが中心なので味の差は少ない。
唯一の欠点が泡の大きさ。
シャンパンやカヴァ…それも高級品になると非常に細かな泡がグラスの中で静かに数多く立ち上り、口に含んだ時の泡の刺激が心地よい。しかも持続力も長い。
シャンパーニュ製法でない場合は、その泡がサイダー並みにでかいことから、どうしても口内刺激が強い。持続力も非常に短い。
例えるならマラソンランナーと100m走者の違いくらい持続力には差がある。
まぁ、シャンパンは普通NVで3000〜4000円。ちょっと高級品で5000〜10000円。超高級となると5万円超え。
カヴァだと1000〜2000円、高級で5000円くらいまで。
チリだと1000円前後から高くとも2000円くらいまで。
今お勧めなのは、先のヴァルディヴィエソのブラン・ド・ブラン 約1400円。
一番安いものだと800〜1000円だが、安いものでも結構旨いが、ブラン・ド・ブランの旨さは通の親爺がかなるうなるレベルだ。
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