ラヴェルに弟子入りを志願したものの、それは断られつつも自分で有り続けるよう言われたという逸話の持ち主ガーシュウィン。
短い生涯の中でその大きなウェイトはジャズであり、兄アイラの詩に弟ジョージの曲によるスタンダード・ナンバーの名曲は数知れず。
クラシック分野であればピアノ協奏曲にラプソディ・イン・ブルーがあるが、主にオーケストラ演奏が多いと思う。
ここに挙げたものは、ピアノ独奏盤。
ジャズ・ピアニストであれば、クラウス・イグナツィク、アンドレ・プレヴィン盤があるが、ここに挙げたAnna Stella SCHICはクラシック・ピアニストらしい。
レーベルは仏SOLSTICE。メジャーレーベルのレコードが2000円くらいで買えた時代に3000円超もした高額マイナーレーベルなのだが、録音は上手い会社。
そこがジャズ・ナンバーを録音しており、格安中古盤が出ていたなら聴かねばなるまい。
試聴したらば、これが非常に良い。
https://www.solstice-music.com/en/album-reference/SOCD114-GERSHWIN-George-RHAPSODY-IN-BLUE
ジャズ・ピアニストによるジャズ・レーベルではなく、クラシック・ピアニストによるクラシック・レーベルの録音と演奏はちょっと面白い。
空間が広めでオフマイク。ファンキーだが、ちょっと節度がある感じ。
ただ、音楽がフランス的なジャズじゃない。
調べてみたらブラジルの人…なるほどラテンのジャズ・クラシックね。
しかもヴィラ・ロボス指揮で彼のピアノ協奏曲2番を世界初録音した人だった。
ちょっと気に入ってしまい、目下朝な夕な絶賛再生中。
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