mixiユーザー(id:411965)

2014年12月16日22:48

393 view

"絵に描いたようなチンピラ"は実在する

 警察医をやっている関係上、留置所の留置人の診察を頼まれることがよくある。何度か留置所に足を運んで診察もしたけれども(これはこれですごい経験。ありゃ脱獄は無理だわ)よくうちに留置人の患者さんを連れてこられる。もちろん普通の患者さんのいない“時間外”に診察するのだけれども、おおむね皆さんごく普通の人々。診察するときに胸を開けたらすごい刺青とかも普通にあるけれども、だからと言って対応とかはそれほどヤバイ雰囲気のことは少ない。
 ところが、先日来た人はなんというか、もう笑ってしまうほどの“絵に描いたようなチンピラ”をやっているのだ。両足を広げて肩をいからせて首を曲げて下を向いている。顔を上げたらいわゆる「ああん?!」というねめつける目つきでこちらを見てくる。剃りこんだ額といい、色つきの度つき眼鏡といい、若い頃の映画のチンピラをやっていた頃の志賀勝みたいなのだ。年齢からいうと志賀勝はTVで刑事をやっていたくらいのはずなのに、かもし出すいかにものチンピラ感がどうにもマンガっぽいのだ。
 留置人の患者さんには(病歴は聞くけれども)何の容疑で留置されているのかは滅多に聞かないけれども、この人の場合は連行してきた刑事さんたちに何の容疑なのかものすごく聞きたかった。


9 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2014年12月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031