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2014年12月02日22:43

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きまぐれ暦 後編(笑)

古美術店
 著者は毎日1〜2枚の原稿を書く。締め切りに遅れたことも休んだこともないが、特別大量に書くこともない。
休みには海外漫画の収集を趣味にしていたが、これも最近仕事のようになってきたので、このところ古美術を収集するようになり、江戸時代の看板などを何枚か買った。
研究に発展して仕事にならないように気をつけつつ。
 趣味が仕事のようになって困るというのは化夢宇留仁もよく分かる。
この感想文もその1つ(笑)

九月
 八月は暑いと言い、九月になると「去りゆく夏を惜しむ」とか言う。
いろいろと九月は矛盾に満ちている。
いっそのこと矛盾総点検の月として、みんなで指摘コンクールでもやればどうだろう?
 9月が矛盾に満ちているという前提がもう1つピンとこない。

ショウチュウのなぞ
 疑問を抱き、自分で調べる習慣を身につけなさい。そう言われると誰もがうんざりするだろう。
ところで時代劇などで傷口にショウチュウを吹きかけるのをよく見るが、当時実際に行われていたのだろうか?
徳川時代末期には蒸留の手法自体はオランダから伝わっていたらしい。
しかしそもそも消毒という概念が公式に発表されたのは1867年のイギリスで、これは明治元年の前年にあたる。
さらに病原菌発見の公式発表は1878年のパスツールによるものだった。
しかし戦国時代の末期にショウチュウで傷口を洗う手法が記録されていた。元々麻酔薬代わりに使われていたショウチュウが、傷口の化膿を防ぐというのが偶然分かったのではないか?
 こういうちょっとした疑問をひもといていくのはとても楽しい。
例えば新月の時の太陽と地球、月の位置関係は?と聞くと、常識のようで、意外にすぐに正解を答えられる人は少ない。
化夢宇留仁もその1人だったので最近調べた(笑)

年末年始
 年末に家族連れでハワイに旅行。
テレビでは「鬼平犯科帳」をやっている。
ウイスキーばかり飲んでいる。
28日には東京に帰っており、SF作家たちと飲む。年始になっても飲む。
以上(笑)
 単なる日記で、今見るとブログっぽい(笑)

話芸
 ハワイの出来事。日系3世のガイドの話術が見事だった。
最近落語の質が低下していると言われているが、テレビではリアクションが無いのだから当然。
 そうですね(笑)

コミック・ブック
 昭和30年頃からアメリカのぺらぺらのコミック・ブックを集めている。
しかし最近飽きてきた。全然変化がない。
それにくらべると日本のコミックはすごい。活気に満ちており、変化し続けている。
 確かに日本のマンガ文化は他に類を見ないもので、最近パワーが落ちてきた感はあるものの、相変わらず変化し続けている。
絶えず新しいものを求める国民性とか、いろいろ理由はあるのだろうが、芸術と言える高度な文化に達しているのは間違いない。
その目的地は見えないが。

ワンテンポのずれ
 著者は時流に興味を持つのがワンテンポ遅れる。
遅れると大騒ぎしていたことも、全く情報がなくなって顛末さえ分からなくなったりする。
いかにその場しのぎで口だけの情報が多いかということ。
 化夢宇留仁も最近テレビを見なくなったせいで、前にも増して時流にうとくなってきた。
今頃こんなエッセイ集の感想を書いていることでもそれが分かる。
ワンテンポどころではない。
仙人になりそう(汗)

入院
 盲腸になって手術した。
盲腸の手術が世界で初めて行われたのは明治18年。
それまでは不治の病だった。
 盲腸ほど高確率でかかる病気が不治の病だったというのは、改めて考えてみると恐ろしいことである。
ぞっとする。

時代のずれ
 著者は蒸気機関車にはさほど郷愁の念を抱かない。東京生まれだからあまり見ていないのだ。しかし飛行機から見下ろす景色は大好き。
著者の子供は飛行機など興味がなく、機内上映の映画の方が興味深い。
これ世代のずれ。
 なんだか途中で趣旨が変わったような(汗)???

ギャンブル
 香港のついでにマカオに寄った。うらさびれた感じ。ポルトガルのムードが残っている。
ドッグレースをやり、その後カジノへ行ってルーレット。
日本の賭博と違って長時間遊ぶ娯楽なのだと思う。
しばらくしたら飽きた。
 化夢宇留仁は社員旅行でマカオに行ったが、カジノの入ったホテルの派手さもあってそんなにうらさびれた感じだとは思わなかった。郊外はまあそんな感じだったが。
ちなみに化夢宇留仁もカジノにはあまり興味ない。

意味の重圧
 ことわざを崩してばかばかしい内容にするなど言葉遊びで盛り上がる。
風刺もなにもないばかばかしい笑いは貴重。
 同意(笑)

八月。その戦争と平和ーひまにあかせての産物ー
 年に関わらず、8月に起こった出来事を1日から順番に1つずつ紹介。
8月は戦争に関わる出来事が多い。
 最近ではいろいろなところで年に関わらない今日(と同じ日付の出来事)を見る機会が増えたと思う。
昔はそんなことを調べるのもなかなか大変だったと思う。
結局今も深く知ろうと思うと本に頼ることになるのだが。
それはさておき、この8月の出来事はどれも興味深かった。

団扇
 昔の日本は今ほど暑くなく、団扇の使い方も優雅だった。
最近は見ない。
 見る(笑)
当時は宣伝用にうちわを配るということがなかったらしい。

三死に一生
 1971年の8月13日に星はひどい目にあったらしい。
1972年の8月13日(金曜日で仏滅)はSF作家仲間の高斎正の結婚式の媒酌人をすることに。
その前夜睡眠薬を飲んで寝たら煙草の火が布団に燃え移って死にかける。
不運だったのか幸運だったのか。
 とりあえず気になるのは1971年の8月13日になにがあったかである(笑)

絵本
 絵本についての記憶があまりない。そういう世代らしい。
 人によると思う(笑)

痛み
 腹が痛くなる。かかりつけの医者を呼ぶが、すぐに来てくれない。
あとで胃けいれんだと知る。
死に対する不安は貴重な体験だった。
 化夢宇留仁はそういう体験って、あとで思い返してちゃんと再現できた試しがない(汗)

歴史の教育
 歴史を教えるときに、現代から過去にさかのぼってはどうか?物事の原因がなにかが分かる。
こういう逆転させてみるのは発想のコツの1つ。
 面白そう。

困った質問
 作品量産の秘訣は?と聞かれても、1作1作を必死で書いているだけなので返答に困る。
しかしその秘訣がそのうち分かりそうな気もする。そして分かったとたんに一切書けなくなりそうな気も。
 なんとなく気持ちは分かる。
秘訣が分かったとたんにすごくしょうもないことだと思ってしまったりしそう。
化夢宇留仁の日々やっていることもそう。

拾いもの
 海岸で拾ったガラスの破片は丸くてぼんやりと美しく、人工物から自然物の仲間入りをしたよう。
 少年みたいな視点。
著者の人柄が想像できる。

空
 気象学の本が面白い。人間は大気の寄生生物だ。
 地球の、ではなく大気のというのは珍しい。

宇宙との縁
 星が19歳の時に終戦。22歳の時にアメリカを端として空飛ぶ円盤騒ぎが勃発。それを機にSFにのめりこんだ。
 著者は初めて空飛ぶ円盤の記事に触れたときに、これは世の中ものすごいことになるに違いないと興奮したそうで、化夢宇留仁が初めて触れたときにはすでに手垢まみれの過去からの積み重ねの1つにすぎず、そういう興奮ができなかったのが残念。

大伴さんの思い出
 1973年1月27日、大伴昌司が亡くなったのでその追悼。
「怪獣図鑑」の生みの親。
 怪獣図鑑のシリーズにはもちろん化夢宇留仁も大いにお世話になった。
当時の作家仲間たちの様子も語られていて、いつもと違ってなんだかリアル。

シンボル
 幕藩体制はパターンとシンボルの時代だった。
お歯黒、武士の刀、当時の看板も文字と形の組み合わせで、文盲にもすぐ分かるデザイン。
職業ごとに全く異なる大きなリスクを背負って生きており、それぞれがそれぞれのルールを明示しないと大きな問題につながった。
それにしても当時の日常感覚はどんなものか、全く想像がつかない。
 時代劇で見る江戸時代はのんきな雰囲気があるが、もっと刹那的だったのだろうと思う。
しかしやっぱり全く想像できない。

旅先の音
 オーストラリアに家族旅行。上の娘にせがまれてテープレコーダーを買い与えたら、旅行中に大量に録音し、あとで聞いてみると写真では味わえないいい思い出になった。
 音というのは意識はされにくいが、記憶と密接につながっている。今はみんな動画が撮影できるが、下手に画像があるより音だけの方が効果的だったりもする。
なぜならカメラの視点の画像は、人間の視野とあまりにも異なり、見え方が全く違うので記憶とのずれを生じるからである。
そのうち目で見たものをそのまま記憶できるようになれば、画像付きの記録の方が「いい思い出」と言えるようになるかもしれないが、その頃にはどんな映像も音も作り出して頭の中で再生できるかも(汗)?

医院がよい
 医院がよいが趣味になっている。一種のストレス発散。
指輪を飲んだという患者が来ていたのを見たが、どうも警察に連れられた泥棒で、盗んだ指輪を飲んじゃったらしい。
 医院通いは結構贅沢な趣味である。会社勤めの化夢宇留仁には到底無理。
うらやましくはないが(笑)

たかが
 スプーン曲げの超能力について、「たかが」スプーンと言っていてはだめかも?
いろいろな発明も、「たかが」をつけていたら生まれていない。
 どうもこのとき(1973年)大々的にスプーン曲げ超能力者がテレビなどで紹介されたらしい。誰だろう?
調べれば分かりそうだが、面倒くさい(笑)

奥只見
 奥只見のダムを見てきた。観光地としても有名。
新しいエネルギーもここのように安全で美しいといいのだが。
 ダム見学に行きたい(笑)

むかしの医学
 江戸時代には薬と言える薬は無かった。病気に対するまともな治療法も無かった。
 現代みんな様々な病気にかかりながら生きているが、死につながるのはほんの少しである。
しかし当時はその多くが死につながる病気だった。
人生50年という信長の言葉に重みを感じる。

ブタの声
 養豚場のブタの声がうるさいということで、声帯に手術を施して音量を半分にした。
暗に酷い行為だという発言を求められたが、一概にそうとも言えない。
 動物と家畜は違う種類の生き物だという意見を見たことがあるが、家畜の肉を食べる限りはその通りだろう。
ブタの声帯を手術するのは可哀想だが、家畜のそれは仕方がないと考えるのはある意味自然。

鴎外と良精
 森鴎外と、星の祖父である小金井良精はドイツ留学時代からの友人で、その内良精が鴎外(当時は林太郎)の妹と結婚し、その後も親しくしていた。
生まれとは逆方向に進もうとする両者は、お互いに欠けているものを求めるように仲がよかった。
 まさにそうですかとしか言いようが(笑)

横浜・船・海・神戸
 横浜から船で神戸へ。
 船内の床屋の話、鯨の話、船長の話、神戸の楽しみ、どれも興味深かい。しかし化夢宇留仁の場合は船の話は脳内で宇宙船内の話に変換してしまう。変な癖だ。
神戸は最近月一くらいで行くので、なんだかちょっと嬉しかった。

SFと寓話
 風刺を目的に書かれたものは面白くなく、寓話になりえない。
ただ面白く書かれた作品は自然に寓話になる。
 全部が全部そうではないが、確かにそういうものだと思う。

三十年目のベートーヴェン
 30年ぶりに名曲鑑賞をしてみると、次々に思い出される昔よくクラシックを聴いていた頃の記憶。
ところで勝手に「月光」とかいうタイトルをつけるのはやめてほしい。
 クラシックの曲のように、聴く人によって全くことなる印象をもつようなものに、こともあろうか作者以外の人間が後でタイトルをつけるというのは化夢宇留仁も大反対。
無神経きわまると思う。

手の故障
 頸肩腕症候群にかかり、字が書けない。医者に診てもらってもだめだったので、針を試したら効果があった。
針は地球を西と東から回って日本に伝わった。
現代医学も命に関わらない病気の治療にも力を入れてほしい。
 小説家が字が書けなくなったらそれは命に関わる病気だと言えると思う。

トリかカラスか
 奈良の飛鳥の鳥の字が、正しくは烏だったように思う。東京の飛烏山は確かに烏という字だった。
役所や古地図やといろいろ調べるも分からず、結局飛鳥山の研究者に話を聞き、昔市電が走った時に車体に間違えて鳥ではなく烏と書いてしまったのだそう。
生きているといろいろと意外な面白いことがある。
 これは面白そう。
真相が分かった時にはまさに歴史の一大ミステリーの発見者になった気分が味わえただろう。
羨ましい(笑)

 ちうわけでなんとか全部書いた(笑)
やってみていくつか分かったことがあった。
1.やたらに文章量が多くなる。
2.だんだん作者に同化してくる(汗)
3.無駄に時間がかかる(笑)
とりあえず以上のようなしょうもないことが分かった(笑)が、これもまたやってみないと分からない貴重な体験だということにする(笑)
これを続ければメタエッセイという変なジャンルを開発できるかもしれない(笑)
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