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2014年11月21日19:04

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ポール・グリーングラス、ジョージ・オーウェルの『一九八四年』を再映画化へ

マット・デイモンとともに“ジェイソン・ボーン”シリーズへの復帰が決まったばかりのポール・グリーングラスだが、さらに別のプロジェクトとしてジョージ・オーウェルの古典的傑作SF『一九八四年』の再映画化を手がけることが明らかとなった模様。「キャプテン・フィリップス」に続いてスコット・ルーディンが製作を務め、キャストやスケジュールは未定。

ジョージ・オーウェルの「1984」は二度映画化されている。

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http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335249#2

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http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1905

1956年版は近年DVDで観たが、1985年版(「エレファントマン」のジョン・ハートの素顔での演技を初めて知った作品でもある)はリアルタイムに劇場で観た。

やはり後者の方が限りなく原作のイメージに近い。

ちなみに当時はMTVで主題歌の「SEX CRIME」がよくかかっていた。



私と同世代の方々なら一度は目にしたことだろう。加えて少し前に公開された「ピンク・フロイド/ザ・ウォール」で、全体主義は八十年代のファッションと化した。



YMOの細野さんたちが人民服を着ていたことも八十年代のアイコンだったのである。

そういう意味で、ジョージ・オーウェルの「1984」は八十年代ですべて終わったと考えているのだが、今作られたとして、果たして全体主義のイメージがスクリーンを通してどれだけ伝わるのであろうか?

テリー・ギリアム監督の「未来世紀ブラジル」も八十年代でそれなりに成功した。しかし、2005年に作られたナタリー・ポートマン主演の「Vフォー・ヴェンデッタ」はガイ・フォークスのお面だけが先行して、全体主義のイメージは全く伝わってこなかった。

そういうことなのである。

時代が全体主義をエンターテイメントとしてとらえるか。

そのあたりを見極めない限りは、ジョージ・オーウェルをあの世から呼び戻しても意味はあるまい。
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