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2014年09月02日18:58

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スコットランドによせて

このところ、どうにも気になるのが下のような新聞記事。
  「スコットランド:独立、是か非か 来月18日住民投票」(8月16日毎日新聞)
  「スコットランド住民投票まで1ヵ月 」(8月18日日経新聞)
  「スコットランド:独立是非問う住民投票、あと1カ月 著名人も論争」(8月16日毎日新聞)
  「スコットランド住民投票、130社超「独立反対を」(8月29日日経新聞)
  「(News&Data)英首相、スコットランドで英国残留の利点訴え 」(8月29日日経新聞)

ウクライナ、シリア・イラク、パレスチナなどでのホットな戦闘の記事におされているのかどうかは知らないが、どうも日本のマスメディアでは、取り上げられ方が小さいと言うか、少ないと言うか。
また、記事内容も通り一片で、深みがないような気がしてならない。

あろうことか8月28日付のハフィントン・ポスト日本の「スコットランド独立の是非を問う住民投票実施へ 賛成多数ならイギリス国旗変更も」にいたっては、ご丁寧なことに上に掲げたような図を載せていた。一国の国旗を弄ぶがごときは失礼で不届き千万だ。しかも、記事内容にはタイトル以上の情報は殆どなし(悪ふざけもいいところ)。
(ちなみに、同じハフィントン・ポストUSA版・UK版には、この記事は私奴のみたところでは見当たらなかった。そりゃあそうだろう、もし載せていたら袋叩きになっていたかも)


もう20年近くも前に「イギリスを周遊しよう」と、1ヵ月ほどかけて車でグレートブリテン島を周遊したことがある。その時に受けたカルチャー・ショックはいまだに忘れない。それは、一枚薄皮をめくれば歴史的にも文化的にも政治的にも「イギリス」なるものはない、あるのはイングランド、スコットランド、ウェールズの3国ということであり、その相互間の人々の愛憎関係は極めて複雑であり、とてもじゃあないが日本いては想像だにできない、ということであった。
(無論、ことさらにこんなことを強調することは、今日では礼儀正しい人のすることではないし、ブリテン島に住まう多くの人達が、薄皮を少しでも厚くする努力をしていることは論を待たない。 

今日もネットで関連記事を探していたら、8月29日付 英フィナンシャル・タイムズ紙の「スコットランド独立問題、愛国者も連合残留に投票できる」が目についた。
「スコットランド人はなぜ、誇りを持ってスコットランド人でいると同時に、満足して英国人でいることができないのか?」と問い、独立反対の立場からではあるがなかなか平易で明快な論旨を展開していて、肯く点が多かった。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41620

チラリとではあるがスコットランドを覗いた経験もあるからだろう、、「独立を巡ってのスコットランドでの住民投票」に多大の関心をはらっているというか、心痛めながら事態の行方を見守っているという次第。
狡知にたけ忙しいロンドンの金融街の人々よりはスコットランドやウェールズの風土や人達が大好きな私奴の今の心境としては、「心情論的には独立賛成、現実論的には独立反対」というところかな?
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