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2014年07月08日20:54

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男の夢、映画「ノストローモ」。

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今朝の「今日のご尊顔を拝する」シリーズで紹介したジョセフ・コンラッド。映画「地獄の黙示録」の原作の「闇の奥」で知られるが、私は小学生の時筑摩世界文学大系で「ノストローモ」を読んでいた。それで映画「エイリアン」の宇宙船がなぜノストローモ号と名付けられたのかが分かった。

デヴィッド・リーン監督が死ぬ直前までかかわっていた「ノストローモ」。
もう一度サイトを以下に引用しよう。

http://www.asahi-net.or.jp/~KZ3T-SZK/dir_lea.htm

「アラビアのロレンス」は「エイリアン」の前日譚である「プロメテウス」でマイケル・ファスベンダー演じる人造人間デヴィッドが偏愛するくらいに、素晴らしい映画である。
思えば、リーン監督は生涯を通して見果てぬ夢を追い求めた男を好んで大作で取り上げてきた。
「戦場にかける橋」といい、「ドクトル・ジバゴ」といい。
ヴェルナー・ヘルツォーク監督は人間と大地が融和する原初光景を追求したが、リーン監督はあくまでも人間そのものにこだわった。
その集大成が「ノストローモ」になる予定だったのである。

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残念ながら我が国では文庫化されておらず、私が読んだ筑摩世界文学大系のひとつでしか読めない状況となっている。ネットで買うと三千円からするが、近くのブックオフでは百円で叩き売りされていたりと、その評価は店によって全然違う。
ある意味、「闇の奥」より読み応えがある恐るべき小説だ。

それをリーン監督が撮り上げていさえすれば。
コッポラの「地獄の黙示録」よりコンラッド原作の代表的映画作品になっていたであろう。

ホドロフスキーの「デューン」、ブニュエルの「夜のみだらな鳥」と並んで、私の頭のなかでしばしば想像される幻の映画だ。
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