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2014年04月16日11:17

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なべ氏のBoAのルールブックが

サー室においてアルやつな。

若い子とセッションするとなると、
ココにいたっていまだに大活躍している……。
とりわけGoB入手する方法限られてるからなあ……。って前も書いた気がする。

若い女の子に独占されていたよ、喜ぶといいよw>氏

土曜日はBoA,私GM。で、結局サンプルシナリオってのはの巻き。
日曜日はBoA,悪太郎氏GM。サンプルシナリオに限らず、シナリオとPCの関係ってのはの巻き。


さて、先週に引き続き。

結局、サンプルシナリオってなんなの、どうやんの、
という問題に対する一つの結論として、

BoAのサンプルシナリオの「プレイレポート」を読めば判るのですが
(私の持ってる限り、似たところではN◎VA、あるいはネクロニカですらそうなんですが)、

本に書いてある事は、「タネ」にすぎません。

コレはとりもなおさず、
「自分で作成したシナリオ」にすら言えることではあるとは思うのですが、

シナリオにPLが合わせ、PCが合わせるべき部分はもちろんあるとして、
PLにシナリオをあわせるということもまた、当たり前の技術として記されている公式出版物が沢山あるということ。

GMがやりたいことを追加してもいいし、
それ以上に、
PLがやりたいことを直接シナリオにつなげてしまうような。



というわけで、「黄金の杯」をGMしてまいりました。


殺戮者の兄弟がある領主を殺害、彼の領を暴力でもって支配しつつ、
さらなる権力の確保のためか、潜伏する領主の娘をなおも狙う。
加えて、それでは飽き足らず、
なんでも願いをかなえると言う、PC1の持つ「黄金の杯」を求めてアプローチを仕掛けてくる。
しかし、兄弟本人達も、ともに利己的な殺戮者であり、
つまり互いの関係は決して良好ではなく、
常に上を行く兄と、それに反感を持つ弟、そして復権を待ち望まれる領主の娘。
この三人の行方は。



というような話ですが


GMが固定で描いてくるお話は、
「3人のモチベーションがどのように変遷するか」となります。
そんな彼らを、
PCたちが見守るのか、たきつけるのか、心変わりさせるのか、あるいはジャマするのか。
それによって「NPCの行動」という展開が変わる、
と言う形状です。


で、
例えば
「領主の娘」さんは、決起して領主との対決に臨む様に、一応予定されています。

でも、敵殺戮者のあまりの恐ろしさを知っているために、「このままみんなでこの町を出て逃げよう」くらいのことは中盤で言う、ともかいてあります。
(逃げた場合のルートもちゃんと用意されてるんですが)

これが「予定」。

ただ、
これをバカ正直に書いてあるとおりにすべきで、PCの動きに関わらず強行すべきかと言うと、決してそんな事はないでしょうし、
「このまま行けばこのイベント起きなさそうだから、起きなくていいか」と、無思慮にかなぐり捨てていいかと言うと、やっぱりそんな事はない。

上記の二つは排反の様に見えて、
実のところ
「PCとシナリオの間を埋める」という
GMの大きな使命、作業をほぼ放棄していると言う意味で、同じ様な行為となります。
(完璧に出来て当然、と言う意味ではありません。努力義務ってやつです)


なぜこの議論を始めるかと言うと、

「ネタがないからサンプルシナリオでも〜」
あるいは
「自分で作るほどの実力がないから、練習でサンプルでも〜」
と言った感じで、

いわゆる「GMにさほど慣れていない」勢が、
サンプルシナリオを「何の準備もしなくても簡単にGMが出来るツール」と認識して手を出した場合に、

普通の自作シナリオでも起こしがちな、いわゆる「フリーズ」。
PCの行動にあわせた、対処としての先の展開が構築できなくて、つじつまを合わせようとパニックになる。
という現象が
すごく簡単に現出する、というのを何度か目の当たりにしたからです。


例えば、
自分の頭の中で、複数の展開をシミュレートしておくとか、
シナリオに表記されてないNPCのセリフを即興で返すとか。
自作シナリオでも、この辺が不如意なGMが、
「逃げ」をうつ感じでサンプルシナリオに手を出すと、

自分で作ったわけではない、他人のシナリオであるという時点で、
もちろん「全体がどうなっているシナリオなのか」を処理しなきゃならないわけですが、
「作りながらその辺を考える」というプロセスさえ通っていないため、「次」にスムーズに想像がいたらず思考が止まる確率が上がる、

プロが作ったんだから、この通りになる。この通りにしないPLのほうに問題がある。つまらなかったら、ムリを感じたらシナリオのせい。
というような、責任の分散と言うか転嫁プロセスを自分の中で発生させやすい。
(この辺は自戒ももちろん込めますが)





BoAやN◎VAなどの鈴吹ゲーのプレイレポートのちょっとすごいところは、
「このシナリオは、このまま淡々とやるとココの部分に問題が出る。こうした描写をPLにあわせて適宜はさまなければならないし、実際にこういう例やこういう例があった」
と、
”このシナリオが完全ではなく、GMの手でPLが一番楽しめる形に変える責任がある”
ことを明記しているところでしょう。

つまり、
サンプルシナリオといえど、
事前に良く読破し、
自分のシナリオにし、
「自分でやりたくて開催したシナリオ」に昇華し終えてなければならない。
そして、
「その日に集まったその面子でしか出来ない、一期一会のセッションになっていなければならない」。
誰が参加しても同じプロセスしか辿らないシナリオであってはならない。
そういう運用をしようとした時点で、エラーが出る様になってる。


……というほど極端ではないのでしょうが、
スキル差のある面子ほど、
これが顕著に出る気はします。


「予定」に縛られて、やりたいことより「やれと書いてあること」に精一杯になる勢、
それを脱して、自分の考えをやるので精一杯な勢、
自分の考えを押し通せるのが楽しくなってきた勢、
他人のやりたいことのために空気読む勢、
他人のやりたいことを手ずからやらせてあげようとする勢、
他人のやりたいことと自分のやりたいことを両立しようとする勢、
シナリオとともに自他のやりたいことをリアルタイムで変え、能動的に進化させていく勢。

多分上のほう〜真ん中ら辺と、ど初心者ら辺が同席したときに一番軋轢がでかい。

例えば、
ちょっと前にダブルクロスで怖かった、
あるいはガンメタルブレイズのサンプルの感想で良く聞く、
「書いてあるだけのまんまのヒロイン」に魅力を感じてもらえず、
「もうヒロインを見捨てる」という「やりたいこと」を得てしまったPCが彼女を助けようとしない、

みたいなことが起きちゃう。



そうしたある種の「標識」みたいなものとしてサンプルシナリオを見てみると、
自分の実力が測れる部分があるというか。


基本的に、
私がやっているスタンスは、

「書かれていることのうち、序〜中盤の重要な部分は、”PCのおかげ(せい)でおきた”ことにする」
である場合が多いです。

次いで、
「最終結果”だけ”は遵守しない」。
ということになるでしょうか。


これ、
実のところずいぶん前に言われた
「お前のシナリオは、PCが何やっても結果が変わらねえからなあ」を
結局完治させられないまま、

加減しながら「何処までなら変えても、TRPGが楽しいか」を模索して、
やっと今のラインという限りのお話なのですが、


「俺が作ったシナリオより、PLが作った話のほうが(PLにとって)面白いのでは?」というライン、
「さすがに言ったら言っただけ実現するというのもナニかな?」というライン、
この辺がまだまだ不安定ではありますものの、

「PLにシナリオを”作らせようとする”(あるいは、一緒に作ろうとする)」ようなテリングや、
あるいはプレアクトのPC設定の相談を、多少はできる様になってきた気もしますし、

こうなると、サンプルシナリオというのは本当に「タネ」という感じになってしまいます。




話を戻して「黄金の杯」ですが、

この話で「変えてはいけない」の(というか、そのシーンのためのシナリオで、それをしないならシナリオする意味がない場所)は、

PC1の杯を悪弟が取りに来るシーン、
領主の娘による「もう、ココを放棄してみんなで逃げよう」という怯えのシーン、
殺戮者であるはずの悪弟が、実力が違うという理由で悪兄にツラくあたられ、怯えているシーン、
クライマックス直前で、∵紋章∵でもってヒロイン含めたエキストラが、殺戮者の恐ろしさに怯え、恐怖からその命に従ってPCに刃を向けるシーン、
そして、強大な悪兄との戦闘かと思いきや、PCに追い詰められた悪兄を、チャンスを逃さず悪弟が殺害し、下克上を謀るどんでんがえしシーン。

多く見積もってもせいぜいこのくらいでしょう。


PC1がどういう経緯で杯を持っているか、とか
領主の娘が、なぜ「ココを逃げよう」なんていいだしたのか、というモチベーションの理由とか
その辺は変えてしまっていいですし。

……しかし、
それは「どうでもいい」というわけではありますまい。

こういうところをこそ、
「そのPCならではのもの」に変え、
そのPCでなければそうならなかった、という演出に使える部分でもあります。


ので、
黄金の杯をPC1に託した人との関係性を深く相談したっていいですし(今回はGoBサンプルキャンペーンのラスボス、エルネストでした!)、

領主の娘は、
その意見でもってPCとケンカしてもいいし、たった一人気持ちをわかってくれるPCに打ち明ける様に言ってもいいし。
……今回は、ほかの部下とともにPC2がすげえ「領主の娘なんだから命を懸けて戦え、疑問は持つな」みたいな感じでたきつけてくるので、
少々ヤンデレ気味に「……ねえ、PC3…二人だけで、ココから逃げよう…?」と、PC3の答えを分かってて聞く、みたいな切ない感じに出来ました。

PC4が、過去視ができるなんて魔法を持ってたので、
「先の領主が殺戮者の殺害されたという事件」自体を隠蔽してみて、解かなきゃいけないナゾを一つ追加しましたし、


PC1がさんっざん暗躍して、
悪弟から悪兄への憎悪を外堀から内面からスキマなくたきつけていった挙句、
「偽造」で作成したニセの黄金杯をつかませて……
とかやらかしてくれるので、
最後の弟が兄を殺害するシーンは、
「GMが用意したどんでん返し」としての裏切りではなく、
「PCが起こした機転」の結果の同士討ち、という形になりましたし。
……また悪太郎さん(PL)が魔王とかラスボスとかの評価をいただいてたよ……。



「ソコまで変えるならサンプルシナリオじゃなくていいんじゃないの?」というほどには変えてませんし、
「どうせPCがなにやっても、結果もプロセスも変わんないんでしょ」というには、ちょっと原形をとどめてるとは言いがたい。


普通のシナリオやるときも、
自分の作った「文書」に対して、このくらいの「予定を実現させる予定外」を織り込んでやっていこう、
というのが私のGMの現状でしょうか。


西弓さんと同じ苗字の新入生が、昼過ぎにふわっと来て、プレイの見学どころか反省会の飯食い会場にまで着いてきては
本当に面白かったとか議論が興味深かったとか悪太郎さんがラスボスとかさんざん言ってくれてたよ……

まあ、実際「そのPCが、シナリオに影響するような一体ナニを出来たか」系の話をすると
ほかの参加者もみんなそっちに目が行ったようだけどね!
氏の曰くでは「他PLを観客にさせるというのは、充分に”悪い例”であるからして」と言ってはいたけど、

あのくらいのストーリーメイキングに、PL全員が対等に挑めている状態があればいいんだから、
まあ見てただけで終わっちゃうというのは、見てる側ももったいないんだろうなあ。
これが全員できる様になると、まさに音楽的な「セッション」みたいな意味になるんでしょうか。



……そこまでいっちゃうと、シナリオの原型のなさが限界を越えちゃうかな?

でも身内でやってるときは、普通にそのくらいの崩壊……いやさ「ストーリーメイク」が起きてる気もする。
ラスボスとか変わるときあるし。
シナリオとおして病気を治してあげるべきヒロインが、オープニングで完治しちゃうとかあるし。









日曜日BoAは、

中規模の武術大会と、
それを開催する政治的・裏社会的な意図を巡る話だったのですが、

私の使用キャラクターの候補に、

・道場剣法の天才美少年
・女性ながら剣術の家に生まれ、花嫁修業として剣術を習っているような厳格な少女
・普通に闇の眷属な荒くれ傭兵白鳥人

というあたりが上がってたのですが、

当然というかなんというか、
どのキャラが入るかで、シナリオの展開どころか内容が変わる予定があったというお話。

…気心が知れている身内ならではというか、何回か使用して、紹介の必要のないキャラクターであるというのが要因ではあるのでしょうが、

まあ、
逆を言えば、綿密な紹介と相談があれば、
誰とどんなシナリオやるときでもできることでもあり。


それによって、
登場予定のNPC,
出たとして、どのNPCが重要になるか、
PCごとに興味を持たせ、メインで描写されるテーマはどこか、
しかし、
全編とおして、どんなキャラがきてどんな行動してもとりあえず変わらず描かれる「シナリオ」はどこか。


……初歩的なこというと、
「国語」でいうところの「要点を抜き出しなさい」というだけのお話なんでしょうけどね。


PCにあわせて、というところで言うなら、例えば。
対戦相手に(残念な方向に)好色な既出NPCが何人か紛れ込んでいるようで、
美少年剣士は(残念な方向に)貞操が危ない!
みたいな専用ネタもあったようなのですが、


最近出番があまりない剣術少女のほうで、
そうしたセクハラに対する苛烈な突っ込みを目指してみようかな、
と思いましたところ、
今回はアタリだったようで(どんなキャラやってもアタリにしなきゃいけないんですが本来は)。



大会の興行を巡って裏社会の勢力争いが見え隠れしつつ、
実のところそれすらカムフラージュとして、国家単位の機密文書を預かる領主へのアプローチから、
一領どころか公国転覆、引いては選帝侯会議の混迷までを狙った、遠大な殺戮者の計画が見えてくるのですが、


なによりその第一の被害者は、
そうした裏事情によって、「万全な試合をさせてもらえない」武術家、騎士たち。

美少年剣士でその「武術家としての誇り」を侮辱される当事者になってもいいんですが、

いつか「剣に長けた貴族家に嫁ぐべし」という、
武術家として、自分のだけではなく「他者の誇り」を大事にする家柄の娘を選択したことが、
大会全体を汚す陰謀への怒りを表現しやすくさせてくれまして。


……
主催の領主のお姉さんとのおねショタを逃したのはちょっと惜しいかな。
まあイスマリア女学院出という時点で百合に向かうベクトルもあるわけだしそれはいいのか……(何



ところで、
自分に祝福の星が使えるアダマス(グラディウス・アダマス・ステラ)って思いのほか強い。
巡りの星とか警告とか自分に使えないから微妙だと思ってたが…

ダイスペナルティかけてくる敵に会って初めて彼女のカタさを垣間見た気分。

たとえダイス2個でも、振れるなら
通常判定→祝福の星→隠れ星・祝福の星
で都合3回、延べダイス6個振れる計算。

回避していいなら、グラディウスの「見切り」とかとも相性がいい。いや、R代償がいくらあっても足りなくなるけど。
この振りなおし回数は、ファンタスマ・アダマスとかいうトンチキなキャラでもないとそうそう実現すまい。
あとフィニス・ウェントス・アダマスとか。
……いやステラ・アダマスも充分トンチキか……。
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