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2013年09月12日17:14

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何者でもない私



これまでの滞在では到着すると部屋の中にカレンダー(既製のものではなく自分の滞在期間中の日付を紙に書き出しただけのものだが)を張りだして予定などを書き込んでいたのだが、

今回は愛機ポメラDM−100にカレンダー表示機能があり、それでスケジュール管理が出来るので紙のそれは張り出していないのだが、ポメラのカレンダーは当然電源を入れないと表示されないから、結構「今日の日付&曜日」の感覚が疎くなっている。


到着したのが8日であるから本日(この日記は11日夜に部屋で書いている)で既に4日経過したということになる。


さて昨今ではアシュラムの「滞在許可」というのが、初めての訪問者に対しては基本的に3日(3泊4日)で出る事がほとんどである・・・わけで、その場合4日目にはアシュラムのゲストルームを出なくてはならない(滞在延長が認められるケースも多いが)。


もっともアシュラムの「滞在許可」が意味するものは「部屋&食事」の提供だけなのであり、アシュラムそのものへの出入りや儀式・行事への参加、瞑想ホール始め各ホールの利用などについてはゲストに非ずとも全く自由である。


そのまま当地での滞在を希望するならば、外部の(民間の)ゲストハウスやホテルなどに部屋を確保し、食事もレストランもしくは自炊ということになるわけで、多くの外国人長期滞在者はそうやってアシュラム通いを続けている。


さてさて、我が身を振り返ってみるに誠に不思議なポジションである。


今回私は「75日間」の滞在許可を頂いているのだが、これは極めて特殊な例であることはいうまでもない。

まあ確かに幾ばくかアシュラムのお役に立ったこともあるし、何よりも故・柳田先生の強力な引きがあったからであることは言うまでもないのだが、しかし私個人の「才能と実績」の実状を鑑みると、

「こんな変てこでいい加減な奴」

が、何だってここでのうのうと美味いご飯を食べさせてもらいながら75日もちんたらやってられるのかなあ・・・?という思いが正直なところだ、正しく「無為徒食」の典型そのものざんすからねえ(社会的な功績も信用も皆無である・・笑)。


話はここでの待遇だけではない、そもそも75日間(全旅程では約3ヶ月間)も日本の生活から離脱していられる・・・というのもまた然りざんす。


思うに一般的な意味での「キャリア」とか「スキル」などというものは、一応基本的には「個人の努力」によって、それを達成・実現できるわけだが、この私の状況はそのような「明確な目標に向かってシステマティックに精進・蓄積した努力」の結果では毛頭ないことは明白ざんす。


もっともここで「ちんたらのうのうと生活している」だけの話であって、そのことが何かしら「具体的なキャリア・スキル」では全くないからな・・・ここのアシュラどれだけ長く滞在しようと、それでもって何かしらのスピリチュアルな特別の「資格」やら「地位」が与えられたりするわけではないのだ。


「シリウスさんって何をやっている人なのですか?」

という質問に対する説明が「困難かつかなり面倒臭い」ことなので、とりあえず「ヨーガの先生です」と答えているし、

「インドで何をやっているのですか?」

という質問には一応「ヨーガの修行をしている」ということになっている・・・本当はクラスは1年以上休会状態だし、最近は実はあんまりやる気になっていない・・右肩の異常(50肩かな?)ということもあるが(笑)。


最近の話だが(日本出発前)、やはりポメラに「帰国後の懸案事項」なる項目のファイルを作ってあれこれ書き込んでいたのだが、ちょっとした操作ミスでこれを完全に削除してしまう・・というアクシデントがあった。


まあ日記などでもこれまでさんざんやらかしたミスではあるが、よくよく考えると・・・

まだ出発すらしてないのに、「帰国後」のことをあれこれ考える必要がどこにあるのか?

ということなのだろう(笑)


アシュラムは今訪問者が減っていて、本来の静寂・静謐さに満たされているかのようである・・・・・

その中で座っていると、この「私なるもの」とは、

重層的な関係性の流れのなかで一時的に構築された「虚構」なのである。

・・・ということがリアルに体感できるような気がする。

「今・ここ」に在るその瞬間においては、想念が働く余地はないと同時に「何者かである私」というものには全く意味も実体もないのである。


その「何者でもない私」という在り方をたっぷりと堪能する・・・のがここのアシュラムの醍醐味なのである。

そしてそれは「恩寵」以外のなにものでもないのだ。

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