風立ちぬ

今日見てきました
平日の昼間で、かつシルバー料金（1000円）
いやぁ申し訳ないですね

でもこの映画はジブリの夏休み向け作品と思うと大間違い
お子様連れの観客も目立ちましたがお気の毒としかいいようがない
若いカップルも何のことだか理解もできなかったでしょう

街に傷痍軍人がいたころ（戦争の傷跡が残っていたころ）
結核が不治の病ということを知っていた我々世代以前のひとにしか
共感できなかったのではないかな

で、ワタシは泣けました
メーカーに勤務し、会社生活最後の10年余りをエンジニアリング
子会社に籍を置いたワタシには「モノづくり」の夢が
痛いほどわかりました

日本は経済的にも技術的にも貧しかったのに
無謀にも戦争しちゃったんだな
技術的には最先端であったドイツも2度の大戦に敗北を期したんだな
そして、緯糸となる堀辰雄のサナトリウム文学も儚く悲しい

そんな万感が胸に迫って泣けました
結婚したこともないのに、黒川夫妻の媒酌による婚儀シーンで
涙が溢れてきました（人の善意が身に染みて）