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2013年03月20日09:34

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PLにとって必要な情報って

なんでしょうね。
クリアに必要なものだけ、では決してないとは思うところ。


土曜日はシルバーレインRPG、かのすけ氏GM。なんだかんだいって友野さん系の普通のライトホラーだったのまき。
日曜日はBoA,ましゅまろまん氏GM。本から文字が螺旋状に上っていきつつ消えていく情景ってなんだっけ……ゼノギアスだっけの巻き。



シルバーレインも出てからずいぶんたってる気もしますが、
実は初プレイ。
新歓練習卓だったので、GMの説明の練習としてはちょうどよかったでしょうか。



出た当初「叫ばされる」、「しゃべらされる」といった側面から
あまり私の周りでは受けがよくなかった覚えのあるゲームですが、

ガンメタルブレイズといった「カードで」「しゃべらされる」ゲームは、
別に何の苦にもならない、という前例をすでにわれわれに提供してくれているので、
まあその。


ぱっと「現代異能力者もの」というイメージ以外によくは知らず、

超常現象の世界的な覚醒、
学生メインのPC構成、
ロールプレイ重視、

といった要素から、
漠然と
ダブルクロスとか
ナイトウィザードに
ロールプレイ支援システム放り込んだものなんだろう、と思っていましたが


そこは作成者がSNE……というか友野さんがメインで作ってるだけあって
やってみたらぜんぜん違った。


もとはPBW、ウェブ上で行われるゲームの一種だったものを
TRPGに直したゲームということで
SNEはその「翻訳」、
システムをTRPG用に書き直す際の監修を主にやったようなのですが


結果、プレイ感はといえば

ゴーストハンターを学生でやろうとして
放課後怪奇倶楽部の雰囲気を通過し、
ダブルクロス的超能力をPCたちに与えたら

央華封神になった


ような感じ。


もちろんロールプレイ支援システムなんかはそうした古めのゲーム群と一線を画すのですが
変な話
その部分はゲームの「味」っぽくはなかったように感じたなあ。


・「運命予報士」なる、常連NPCから依頼を受ける
・超常現象の前情報を、場合によっては未来に起こるビジョンに至るまでしっかりと、あるいは夢のようにあやふやに受け取る
・成仏できてない幽霊や、その関係者となっている人間、その関係で起きている心霊現象を調査しに行く
・各種幽霊の心のしこりになっていることを解決したり持ち寄ったりしつつ、
・これ以上イベントで解決できないところまで行ったら、幽霊を叩いておとなしくさせる
・幽霊成仏、心霊現象は収まったり未然に防がれたり
・運命予報士からお褒めの言葉


俺この作業ゴーストハンターか央華で(ry


似てるのが悪いといってるわけではありません。
むしろ古きよきテイストを感じるんです。

とりわけサンプルシナリオなんかを読んでびっくり。

FEARが初心者向けの新しいシステムを作っていくときに
苦渋の決断として置いていかざるを得なかったものが
沢山詰まっていました。


予報士が依頼をするところからしてそうです。

1・(言葉を発する前の描写)○○で××な娘が、つっけんどんに、しかし君たちへの心配と信頼を隠せない言葉で語りかけてくる。

2・「あんたたちには○○してもらうわ。」

3・その後、見たビジョン、行ってもらう場所、行ってもらう場所のある程度詳細な前情報、今回の幽霊の話、今回のことにかかわりそうな人物、といった情報をきちんとそろえて出してくれる(PCに丸投げ、でないことが伺える)。

4・加えて、「……それから、……これは、個人的なお願いなんだけど……」

5・事件の単なる解決以外に、亡霊になるほどのつらい目にあった相手を、出来れば救って欲しいというお願い。

6・単なる依頼以上に、「願い」と、加えて「あ、あんたたちなら出来るって、信じてるからなんだからね……!」と持ち上げてくる



昨今、サンプルシナリオというとFEARゲーのしか目を通せてないんですが、

まあ、サンプルシナリオじゃなくても、いろんなシナリオで、
2以外が(毎回全部とは言いませんが)欠落しているばあいがよく目に付きます!



NPCがとにかくまず語りかけてきて、
依頼だけした後、
渋るPCに印象を良くする言葉を書けることもないまま、
なし崩し、強引、あるいは脅迫までして仕事を請けさせ……なんていう構図。


それが一概に悪いとは言いませんが、
そうして依頼してきたNPCに魅力を感じてもらうためのプロセスは、
このやり方ではそうそう踏めないのです。


つまり、
とりわけツンデレ見たいなキャラの場合、
「実は好意を隠し持っている」ことを何とかして伝えないと、キャラの魅力は半減するわけで、
PCに対してどうであるかはともかく、
少なくともそれを「PLに」伝える必要は絶対にある。

OPをツンで終わらせてGMないしシナリオが満足し、
「後でデレがくるから」という腹芸こそ持ってはおくものの、

デレがあとで来るかどうか、などわからないPLからしてみて、
であった当初の「ただのツン」というのが
「単に自キャラを攻撃する以外の発言をしないキャラ」にしか見えないまま、

デレが来る前に「印象がわるいNPC」という刷り込みがなされてしまう



「サンプルシナリオの、あのヒロインの魅力がまったくわからん」系の発言は
いろんなゲームで聞きますが
ほとんどがこの「第一印象」のフォローを
シナリオとGMが怠っているために起きているのではないか、
そう思う限りなのですが



しかし、
登場NPCの特徴なんかは
FEARゲーの場合
「本文外にきちんとかいてあったり」もする場合はあるんです。

ではなぜそれが実プレイ時に描写されないのか?

端的に、GMが読めば良いものだと思われているのだと思います。
そして、「GMがロールプレイするときのヒントとしてのみ」認識される。


「描写情報として」、三人称視点で発信される文章である、と認識されず、
会話文ようの情報として取られちゃうんですね。

なぜか。

本文内にないからです。それだけ。


コレは多分、自由度ととっつきやすさというFEARが目指す方向性においては、
必要なシェイプアップだったとは思います。


でも
これらが全部載ってるシルバーレインのオープニングシーンの文章を見て、
あーやっぱり老舗はすげえなー
と思ったしだいです。




……

そうした公式の何がしとは別に、
今回のかのすけ氏のおはなしは


結婚式場に新郎がきてくれなかったので
身投げしてなくなってしまった花嫁の幽霊が
それっぽい男を見繕っては自分の空間に引きずり込み
コイツじゃない、コイツじゃないと人殺しを続けている

その旦那はどうしたのかといえば、
式場に行く途中で交通事故死してしまっており、
幽霊としてもその事故を起こした交差点で立ち往生している


旦那というスイッチを踏んでから行くか、嫁さんを直接叩きにいくか
そんな感じのお話でした。

彼らの思い出の場所を巡ったり、嫁さん助けるためについてきてくれと幽霊に交渉してみたり、


……うん、この能力者モノにあるまじき地味な調査行動!

だって超能力データって戦闘のときにしか使わないんだもん!(中盤に戦闘があることも往々あるそうですが、今回はなかったしねっ)


意外と古い人にも楽しんでもらえそうな面もあるゲームです。




日曜日は

ちょっと前にやった「100冊そろえると、強大な力を持つ1冊の魔道書になる」本が
ついにそろったー!の話。

この魔道書、
魔神の秘密とか魔印の秘密とか
闇の勢力にとって都合のよくないことがあほほど書いてある本で

その復活を魔神どもらが嫌がっていたり
あるいは、独占して魔神内での権力を高めようとする勢もいるようで

コレを扱ってること自体危ないんですが
(実際、この研究を一族の悲願として行っていた男は研究資料を奪われたり家を燃やされたりしました)


一度は殺戮者の∵再生∵によって、不完全な形での復活を与えられた魔道書ながら、

地味に100冊全部に∵再生∵をかけなきゃいけなかったらしく、

∵再生∵+∵拡大∵をPCが用いてようやく復活が叶ったところでクライマックス。


という
シンプルながら
「復活どうやるの?」
「今イル的はどこの勢力なの?」を
結構交互に調べなきゃならない構成。


復活したら復活したで
「知識そのもの」としての存在意義の強かったこの書は、
初めて呼んだ人の脳髄にその内容を焼き付けながら
本自体はどんどん白紙になっていくという仕様。

刻みつけられた人があとで本を複製しようにも
そうして出来た写本はもう「知識そのもの」とはかけ離れているので
どうしても真の意味を人に伝えられないという
ジレンマを生む

なかなか難しい物体でした。

NPCに読ませてしまった……。
彼の悲願だったって言うからなあ。
学者という以上に聖職者だった私のPCは、そこを横取りするほどの欲は出せなかった。


風ちゃんあたりなら「隠れてこっそり見ます!」位はやってのけたろうに!
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