加藤健一事務所公演の芝居を観劇に下北沢の本多劇場へ
演出はおなじみの畏友鵜山仁君です
戯曲が発表されたのは1975年、時代設定はそれより少し
前の1968年のラトビアが舞台です
加藤健一と戸田恵子の二人芝居で、主人公は60歳を
少し過ぎたくらいということで今の自分と同世代です
でも1968年当時の60台ですからね
当時の自分は青春まっさかり
「戦争を知らない」なんてノー天気に歌っていた頃です
この芝居の主人公達は、当然のことながら
戦争の傷跡を重く背負っています
なのに「戦争を知らない」なんて歌っていた自分達
この年代になってその恥ずかしさに気づきます
見ていて何度か目の前がにじみました
そのときが来なけりゃわからないのさ
それなのに「大人はわかってくれない」という子供達
わかってないのは誰なんだろうね
それを助長する物分りのいい「大人たち」にも
腹立たしさを覚える
まぁ今日の舞台はチャイコフスキーのセンチメンタルな音楽を
BGMにして何度となく涙に誘われました
そういう意味では「物分りのいい」人になっていました
今のワタシも
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