mixiユーザー(id:1506494)

2012年08月25日22:26

111 view

芭蕉通夜舟

井上ひさし生誕77年記念公演として8作品を
4人の演出家により上演するという企画
第6作品目は畏友鵜山仁君の演出で「芭蕉通夜舟」

俳聖松尾芭蕉の生涯を一人芝居で
坂東三津五郎が演じます

例によって井上ひさし特有の薀蓄に溢れ説明的な台詞には
多少辟易しますが、芭蕉の人物像は充分に面白い

最終場面、大坂で客死した芭蕉の亡骸を
船に乗せて京都伏見へ運ぶ(これが通夜舟です)シーン
船頭役は三津五郎の二役
船客である門人達に「うどん船」からうどんを誂えましょうか
と尋ねるが、悲しみにくれる弟子達は無言

船頭は「伏見まで持ちますかね」と皮肉っぽくつぶやく
どきりとさせる幕切れでした
芥川の枯野抄を思い出しました

三津五郎の台詞術はなかなか見事
やはり歌舞伎役者としての素養がありますから
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2012年08月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031