５０代最大の目標？

先週は夜勤２回と日勤２回という変則的なスケジュール、よりによって新月を挟む頃合とあって結構くたびれたざんす・・・しかも夜勤は群馬県高崎市、日勤は神奈川県平塚と長津田、どちらも鴻巣から２時間超の遠距離・・

ただし夜勤は渋谷基点実費で計算される上に、同じ勤務に入る仲間が車を出してくれたので、ほぼ６時間分の時給相当額が儲けになったし、神奈川の方は家からの実費支給なので損にはならないのはありがたい。


夜勤の方は２５年前から所属している派遣会社の仕事、日勤の方は１０月から始めた「販売促進サポート」の業務である。

前回の仕事は商品キャラクターの着ぐるみの中に入るスーツメーション・アクターだったが、今回は売り場での対面推奨販売という奴なので、トレードマークの髭を落とし、随分久方ぶりにワイシャツにネクタイという全くもって堅気のスタイル(笑）


販売の仕事なんてのは生まれて初めてといって良いだろう・・・もっとも以前に「三鷹の商店街の瀬戸物屋が実家」という知人が諸般の事情で店をたたむことになった際に、「在庫処分閉店売り尽くしセール」の手伝いに行って、店頭でお客さんの呼び込みをやったことがあるが。


今回も来月から始まる「実演販売」の前に、場慣れするための勉強を兼ねたアシスタントという位置づけではある。

皆様ご存知のように私はセミプロの舞台俳優の経験があるわけで（来年４月にも再び舞台に立つ・・・予定）、人前で喋る事自体にはなんら抵抗は無い・・・のだが、売り場でお客さんに呼びかけるというのはやはり勝手が違うのざんすね(笑）

もちろん「さあ、いらっしゃいませ！本日はジョンソン製品フェア実施中で〜す！！」とかの、いわゆる不特定多数への呼びかけ自体は何ら問題が無いどころか、鍛えた声量は拡声器の必要も無く響き渡り堂々たるものなのだが、

なんせ急にアシスタントととして現場に入っただけなので、肝心の「商品知識」というのが殆ど無いわけである・・・それでもって個々のお客さんとあれこれ話をして商品をお勧めする・・わけで、これはいくら私が本質的に「説明好き」な人間であっても、そもそも喋るべき言葉自体が全然頭に浮かんでこない(爆）


しかも一応セールスの基本として、相手に買う気が有る無いに関わらず、こちらから声をかける・・・と言う行為自体が実は私には大変不得意な分野なのだ・・・そもそも個人的には「買い物の最中に声をかけて欲しくない！」というタイプだからねえ、思いっきり自分の感性と正反対の行為だからこれはタパス（苦行）に近い・・・。


しかしまあ先輩社員さん曰く、

「それでもダメ元で１０人に声をかけて、一人でも買ってくれたら御の字」

ということなのだそうだ・・・確かにそれはその通り、断られたり無視されることがあっても別にそれは私の人格が否定されているわけじゃない(笑）


実際おそるおそるハッタリで声をかけてみて、私のいい加減な説明でも買ってくれる人もいる・・・わけで、なるほどそれはそれで嬉しかったりもする。

まあそもそも超１流メーカーの広く名の知られた商品だから、黙っていても買っていってくれる人もいるのだし、我々も時給で働いているわけで、歩合制や売り上げノルマが有るわけではない・・・のだからそんなに必死になる必要も無い（もちろんだからといって昔の中国の店員みたいにサボるわけには行かないが）。


扱っている商品は多岐に渡るし、お客さんへの対応のトークも様々なバリエーションやアドリブが展開されるわけで、これはもう知識と場数が物を言う仕事だなあ・・・というのが正直な実感ざんすねえ。



しかよく考えてみれば、これは私がこれまで大変不得手な領域として忌避してきた分野とも言えるだろう。


そもそも私は人見知りが激しいし対人関係というのがあんまりうまい方では決して無い・・・若い頃には軽度の対人恐怖症すらあった・・・というのはどうも自分に自信が無くて劣等感に苛まれることが多く、自意識過剰の典型的自己完結型偏屈孤高な性格、まあ随分これには苦しめられてきたものだ(笑）


これが実は私の素の性格なのだ・・・意外に思われるかも知れないが、私のお気楽脳天気なキャラクターというのは私の素そのものではない・・なかなか傑作に出来上がったリアルな創作キャラクターというのが真実であろう。

しかしクリシュナムリティが言っているように、

「私なるもの」は関係性の中でのみ機能する

わけで、この１０年ばかりは対人関係という土俵の上では特に不首尾も無く整合的に機能しているメイン･モードなのざんすねえ。しかしいつもそのモードでいるわけにはいかない・・・私が時々低調モードに入るのは「メインモードをメインテナンスする」意味もあるのだろう、と感じたりもするざんす。


まあそれはそれとして、私は説明するという目的の為の演説的トークはかなり得意である・・これは実際にお付き合いのある方には時に辟易するほど周知の事実(笑）

ただそれは「説明する内容」があればこそだ・・・そういう意味では来月から始まる実演販売の方は、かなり様子が違って来るだろうと思う・・対象となる商品は一つだけであるし、それを実際に使って分かりやすく面白く演出しながらアピールするのが目的。

もちろん制限はあるにしても、かなり大道芸的語りとしての口上披露という感じのデフォルメした表現もやれる余地が有る、例えば・・・・


＞＞＞

さあ、お立会いの皆さん、御用とお急ぎの無い方は寄ってらっしゃい、見てらっしゃい！！

今日のところは見ていただくだけで結構、見物料を頂戴しようなんてせこいことは言わないよ。

ここに取り出だしたるこの製品、ぱっと見ただけでは普通の洗剤に見えるかもしれないが、ところがどっこい使ってびっくり驚天動地･前代未聞のスーパーマルチの洗剤だ！！


＜＜＜

まあ、こんな具合に表現するのもやるつもりであり、表現を有る程度練りこんでおく準備時間も有りそうだ。

言葉がひょいと口をついて自動的に飛び出してくる・・・状態まで持って行けたら後は勢いに任せて縦横無尽に展開することも出来そうな感じも有る。

まあ少々しくじったところで、これ紛い物の商品ではないし実際に商品自体のパフォーマンス能力も高いので、「全然売れない」ということも無かろう・・・時節柄『大掃除』の必需品ではあるからね。


ただ本当は髭があったほうがこういう口上のキャラクターには向いていそうな気がするのだが(爆）


そして洗剤だけじゃなくて(笑）、シャンティアーナンダ・ヨーガ・ワークショップとしてレクチャー＆実演したい内容は膨大に有るのだが、それをいかようにして纏め上げセッションとして実現＆展開し、そっち方面で生活が成り立つようにしていく・・・というのが５０代の最大の目標と言えるのかもしれない。