昨夜のギリプラダクシナは「ギリプラダクシナ・パス」に入ってから暫くした時点でぽつぽつと雨が降り出し、8方位リンガムの南西・ニルディリンガム辺りに差し掛かったころには、土砂降りになってきた。
ギリプラダクシナとして歩く際には、「雨具は持たない」という決まりがあるのでそのままずぶ濡れになって歩く。
所持品は「飲み水のボトル・犬達にあげるビスケットの袋・緊急用100ルピー(予期せぬ怪我などでリタイアしてリキシャに乗るための)・それとお守り(私の場合は秋葉三尺坊大権現と二見神社)」だけなので、濡れても特に問題はない・・・がお守りを濡らすのは失礼なので、とりあえず・・・・
「犬用ビスケット」のビニール袋の中に退避して頂いた(笑)
しかしまあ、これから歩き出そう!という時に雨というのはかなり士気が低下するのだが、途中で降られるのは全然気にならない・・・どころかかなり気持ちが良いのだ!!
今回はいつもより2時間ほど早く歩き始めるので、前半も結構人だかりがあってざわざわしているのだが、昨夜の場合はかなりの土砂降りだったので、沿道にたむろしてる連中もみな雨宿りで引っ込んでしまった関係で、
誰もいない道をひたひたと独り歩く・・・・という状況となって、それもまた快適だったねえ。大雨でもアルナーチャラのお姿は雲に隠されることもなく厳然と無言のシルエットでおわしまする状態だったし。
ある若い友人からメールが来て、現在「実存的苦悩」の真っ只中にいて結構つらい状況であるようだ。
詳しく書くわけにはいかないが、その苦悩はかって自分も随分と懊悩させられた内容と殆ど同じである。
いやいや10年ほど前にも結構きつい精神的状況の中でこの地に滞在していて、そのときに「自己探求」のワーク(書き込み式の)に取り組んでどうにか苦境から脱出した・・・という経緯があるのだが、
たまたまこちらの知人に預けてある荷物の中に、そのとき書き込んだノートブックがあるので、こちらに来るたびに読み返しているのだが、
あれこれと苦境を綴った中で、
「自分が本当にラマナ=アルナーチャラを信奉しているのか?」については、残念ながら確信しているとはいえないのではないか?
・・・というのがある。
そうなのだねえ・・・当地に始めて来たのは15年前だし、その後もさんざんここにお世話になりながらも、まだその時点では到底バクティ・ヨーギとしての確信が抱けなかったのだねえ(頭では「バクティ」とは何か?は知っていただけだ)。
現在ではもちろん事情は全く異なる・・・やはり6年前の「刃傷事件」が最大の契機であったのだが、私はラマナ=アルナーチャラの比類なき臨在と恩寵を全く揺ぎ無く確信し信奉している・・と断言できる。
しかしそれでもなお、「無条件の愛」というべきものがハートを直撃する体験は2年前の前回の滞在時だしねえ・・・・
全く牛の歩みのような人生ではないか(笑)
そしてそんな愚かしくも進歩の遅いこの私を、ラマナ=アルナーチャラは当初からずっと一時も欠かすことなく「見守っていてくださる」のだ。
なんと面倒見の良いサットグルではないか!!!
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