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今月8日の水揚げを最後に、北海道でのサンマの水揚げがぱったり止まった。
その後、15日に根室で、17日に釧路で小型船が1隻ずつ水揚げしたが、少量だったため業者に買い占められ、出回らなかった。
昨日、久しぶりに道東各港で待望のサンマがまとまって水揚げされた。
根室で2隻、釧路と厚岸で各1隻の水揚げだったが、それぞれ100tを超える水揚げがあった。
北海道では実に11日ぶりのまとまった水揚げである。
このサンマを逃すと、今年の北海道水揚げの生サンマはもう食べられないかも知れない。
ぜひとも夜はさんまづくしをしておきたい。
昼間、釧路フィッシャーマンズワーフMOO2階の屋台フロアの居酒屋「ブぅ〜」のマスターに電話して、「今日は釧路で100tサンマの水揚げがあったはずだから、鮮度さえよけれは型が悪くてもいいから仕入れておいてくれ」と頼んでおいた。
そして、満を持して仕事を終えてから飲みに行った。
さすがにこの時期に10日以上も釧路でサンマが途絶えたら、どこも仕入れたいと思っていたようで、3本しか仕入れられなかったと言う。
貴重なサンマだから、まずは1匹を半分ずつ握り寿司とガリ巻にしてもらった。
南下が進んで魚体はかなり小さくなって、握り寿司は半身で3カンにしかならなくなった。
漁場も遠くなって、水揚げまでの時間が掛かるようになったから、鮮度も2週間くらい前のサンマに比べると劣るが、そんなこと言ってる場合じゃない。
それでもやっぱり旨いのである。
これで1匹、「'09さんま86.5」になった。
途中で来店したお客さんがサンマの刺身を注文したから、残存1本となった。
これで今日は最後のサンマだから、半身ずつしゃぶしゃぶとなめろうにしてもらおう。
ピークの頃から比べるとイマイチとか言ってる場合じゃなく、やっぱ生サンマは旨いは。
これで「'09さんま87.5」だ。
お店のサンマを食べ尽くしてしまったが、まだ物足りない。
サンマがもうないとなると、何を肴にしようかな?
まだ秋だと言うのに、「春告魚」厚岸産のいいニシンが入っていると言う。
1匹を半分ずつ、刺身と握り寿司で出してもらった。
サンマとは味はかなり違うが、新鮮で脂の乗ったニシンも旨いもんだな。
そして、十勝産のじゃがいもで、十勝地方で最近最近ブレイクしている品種「インカのめざめ」を仕入れてあると言うので、1個炙ってもらってじゃがバターにして食べた。
「インカのめざめ」はじゃがいもなのに、黄色くてかぼちゃかさつまいもかと思うくらいに甘くてほくほくでおいしい。
ハイボールを3杯飲んで、全部で3,000円!
いい一日だった。
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