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2009年08月03日06:33

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映画「悪魔のいけにえ」の思い出。

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http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=630

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%AB%E3%81%88



実はデヴィッド・リンチ監督の「イレイザーヘッド」と同じく、私は「悪魔のいけにえ」もリアルタイムで観ている。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=405286054&owner_id=1640816

当時私は六歳で、小学一年生だった。
「イレイザーヘッド」の時は、過去日記で触れているように、障害者の団体の社会見学の一環で観たのだが、「悪魔のいけにえ」はオヤジと二人で観に行ったのだった。
当時のオヤジの憧れの的は、クリストファー・リー(ドラキュラ役でおなじみ)とピーター・カッシング(ヘルシング役でおなじみ)の二人、ハマー・ホラーのシンボルそのもので、ホラー映画にはホンモノの紳士がいるという妙ちきりんな信念を持って、怖そうな映画の広告を目にするとお盆の真っ最中でも有楽町などに出かけていた。

そこで。

「悪魔のいけにえ」の広告を新聞で見た時、私も小学一年になったことだし、「チキチキバンバン」からこっち映画館に行ってないんだから(実際その通りだった)、この映画に連れていってやるか・・・!!なんて思い立って、わざわざハイヤーを呼んで私と一緒に映画館の前へ乗りつけた。

観た後。

オヤジは椅子に座ったまま後頭部をギュッと後ろにめり込ませた私を苦労して椅子からひきはがした。
緊張のあまり全身が硬直してしまったのである。
チェーンソーを手にしたレザーフェイスよりも、幼い私のトラウマになったのは、エド・ニール演じるヒッチハイカーであった。

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このヒトが俳優エド・ニール。

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ヒッチハイカーを演じる若きエド・ニール。とても演技とは思えませんでした。

このヒッチハイカーは、写真の形相をごらんになっても分かるように、狂人そのもので、その恐ろしさに硬直してしまったのである。
帰宅して。
どんな映画を観てきたのと言ってくる母に、オヤジはパンフレットを手渡したのだが、その時の母の形相も映画のなかで叫ぶサリー(映画のヒロイン)に負けず劣らずの凄まじいもので、「こんな作品のドコに紳士がいるの!!」と怒りまくっていた。
オヤジは「そんなことねえよ、いたよな?」と私に助けを求めてきたので、私はうん、いたよと助け船を出した。

後に、テレビで「悪魔のいけにえ」を初めて観た母は、サリーをちゃんと下座に座らせて、きちんとしたテーブルマナーをとっていた殺人鬼一家の紳士ぶりに一応納得はしていたが、私が六歳にしてこの映画を観てしまったこと自体が気にくわなかったらしく、いつまでもオヤジに恨み言を言っていた。

とにかく、耳が悪い私でも非常に耳障りな映画だった。
悲鳴、撲殺の際の鈍い音、チェーンソーの唸り、指をチューチュー吸う音、甲高い笑い声・・・

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それらが幼い私の心に沈み込んで、再び浮上してきたのは、高校生の時文化祭でお化け屋敷をやった時で、クラスメイトに体型がレザーフェイスに似てるからおまえレザーフェイスをやれと言われて、皮のマスク、本物のエンジンチェーンソー、肉屋のゴム製エプロンを用意してレザーフェイスの仮装をしてみたのだが、何かこう、サディズムがムラムラとわき起こってくるようで、中庭でチェーンソーを振り回して、三年生の先輩を追い掛けてみたら、本気で泣かれてしまった。
インターハイにも出た柔道部の猛者だったのだが、武道では立ち向かえない、まがまがしいものを私から感じたと言ったので、演技ですよ、演技と笑ってごまかしておいた。
チェーンソーは危険なので、お化け屋敷では牛刀の刃の部分にセロテープを貼ったものと、ハンマーを振り回してお客さんを追い回したが、あんなに楽しかったことは今までになかったくらいで、実に充実した文化祭を過ごせた。

このように、幼い頃の衝撃と、衝撃そのものになってしまった高校時代を思い返す度に、映画「悪魔のいけにえ」の私に与えた影響は、尋常ではないくらいのものがあったと感じ入ってしまう。

今ではR指定モノなのだけれども、私は幼い時にこそ観ておく映画だと思っている。なぜならば、ほんとうの恐怖を体感してこそ、自己防衛能力が発達するものだし、恐怖を前に自らが恐怖になることで、恐怖を克服する領域にまで達せるからである。

というわけで。

今宵の犬神図書館の上映メニューは「悪魔のいけにえ」である。
ただし、親御さん同伴。笑。

みなさんも是非・・・!!


おまけ>

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このヒトはガンナー・ハンセンという俳優で、あのレザーフェイスを演じました。
エド・ニールといい、みんなホントに演技だったのか?って感じですよね・・・笑。
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