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2026年10月26日04:32

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スポーツと政治(8443)

スポーツは麻薬の一面を持つ、と考えることがある。

1960年の安保闘争で、国会前のデモに対し、岸信介首相は「国会周辺は騒がしいが、銀座や後楽園球場はいつも通りだ。私には声なき声が聞こえる」という趣旨の発言をした。

デモに参加しない人々の存在を、自分に都合よく解釈する。上から目線の元A級戦犯容疑者、岸の体質は、今も自民党に受け継がれているように思う。「私に任せておけ。心配するな」という高市も、その一例だろう。国民の不安や異論に耳を傾けるより、自分についてくればいいと言わんばかり。この党の体質は、なかなか変わらない。

ということを書きたかったのではない。

巨人軍の監督に松井秀喜がなるという。あえて巨人軍と書く。地元出身でプロ野球から大リーグまで活躍したのだから、すごい選手だったとは思う。しかし、自分は野球にも巨人軍にもほとんど興味がない。ニュースで知っている程度である。

妻に言った。

「松井が監督になるみたいだけど、今もアメリカにいるんやろ。何をしてたんかね。コーチもしてないんじゃないか」

いくら選手として実績があっても、引退してからずいぶんたつ。日本で野茂やイチローのように話題になることも、あまりなかった。それが、いきなり監督だという。今なのか、と思う。もちろん、選手としての実績と監督としての能力は別物である。コーチ経験がなければ監督ができないというわけでもない。だが、現役時代の名前だけで監督に担ぎ出すのなら、ずいぶん安易な話である。

まあ、読売新聞が大騒ぎするのは結構だ。親会社なのだから、だが、朝日新聞など大マスコミの扱いが大きくないか。

スター選手が監督になる。それだけで大ニュースになるのだから、野球の人気というのはたいしたものだ。岸が国会前のデモを横目に後楽園球場の観客を持ち出したのも、そんな国民の関心をよく知っていたからなのだろう。

石川県出身の有名人といえば、「神の国発言」でこけた森元首相も同じ町の出身である。松井と森では分野も立場も違うが、全国的な知名度を持つ人物が地元から出ると、何かと話題になるものだ。

いや、松井が監督になれば、ゴーゴーカレーがまた売れるかもしれないな。
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