を昨日読んだ。ミック・ジャクソン著/田内志文訳
姪っ子に借りた本シリーズ第2弾(笑)
ピアース姉妹
浜辺の掘っ立て小屋にはロルとエドナのピアース姉妹が住んでいた。
2人は魚を採って燻製小屋で燻製にして暮らしていた。
ある日ロルは海原に漂流している人を見つけ、エドナと2人で助け出した。
ところが目を覚ました男は・・・。
奇妙な話というからどう奇妙なのかと思いつつ読んでいたら、いきなりの怒涛の展開にひっくり返った。
奇妙どころじゃね〜〜〜〜〜(汗)
それにしてもいつの間に「コレクション」で何を根拠に「完成」となったんだ(笑)?
眠れる少年
普段から眠ってばかりだった少年は、ある日眠りについてから何日も目覚めなくなってしまった。
いつ目が覚めるのかの予測も立たず、ひたすら少年の世話をする両親だったが・・・。
オチが無いのにびっくりした(汗)
この展開でこのオチの無さは確かに奇妙だ(汗)
地下をゆく舟
戦場で左足を無くしたモリス氏だったが、復員後は金物店で真面目に働き、みんなに頼られる存在だった。
そんなモリス氏も定年退職の日が訪れ、すぐに彼は自分は何かに打ち込んでいないと駄目な人間だと気付いた。
何をするのかをしばらく悩んだが、手漕ぎボートを手作りして川に乗り出すと決めた彼は地下室で一心不乱に舟を作った。
しかし・・・。
まさに大人の秘密基地の夢という感じで、なんだか共感するものがあった。
それにしてもあの人達は全員出すに出せなかったのか(笑)?
蝶の修理屋
並外れた教養を持つバクスター・キャンベル少年は、父の影響で骨董品の愛好家でもあった。
ある日彼が博物館で見たのは1000匹もの蝶の標本を組み合わせた巨大な蝶だったが、彼はそんなことのために蝶が殺されていることに強いショックを受ける。
後日彼は馴染みの古物屋で奇妙な箱を見つける。
それは蝶の修理屋(レピドクター)の道具だった・・・。
この作品に限らず、ありもしない物をさも存在するように書いてみたり、そこでその描写をはさむ?という思考の流れがつかみきれないところなど、なんとなくラファティを思い起こさせた。
この話の目玉はなんといってもレピドクターの創造とその道具の存在感だと思う。
怪しいインド人の薬局店主もいい感じ(笑)
逆に蝶の顛末はありがちで残念だった。
隠者求む
超お金持ちの夫婦が田舎の大きな屋敷を購入し、その広大な敷地内に洞窟を見つけた妻ジニーは、洞窟に隠者が住んでいれば素晴らしいと思いつく。
求人広告によってやってきたのは小汚い男だったが、そこも隠者らしいと気に入って雇うことになった。
男には毎日食事が届けられるが、隠者らしく一切喋ってはいけないという厳しい条件もついていた。
そうして日々が過ぎてゆき、やがて夫婦に子供が生まれ・・・。
この話の奥さんの狂いっぷりもすごくラファティっぽい(笑)
宇宙人にさらわれた
モーガン先生の授業はあまりにも退屈で、サオドア・ガッチ少年はあまりにも時間が進むのが遅いのに苦慮していた。
その時彼の脳裏に突然ローワーフォールド・パークに宇宙人のUFOが着陸したという事実が浮かび上がった。
それは彼が先週読んだ火星人の軍隊がアメリカの小さな町を襲撃する本の影響があったのは確かだが、そんなことは思いつきもしなかった。
彼がその事実をロバート・ピナーに伝え、ロバートは他の生徒に伝え・・・。
荒唐無稽でありながらリアリティーのある話で、歴史にもこういう事例はたくさんある。
代表的なものが魔女狩りだろう。
骨集めの娘
誰もがそうであるように、ギネス・ジェンキンスも穴掘りが好きだった。
彼女は地中からなにかの骨を見つけ出し、その日から彼女は骨を見つけるために穴を掘った。
骨は彼女の心に開いた穴を埋める材料だった・・・。
雰囲気のある作品で、なかなかいい感じ。
冒頭の「誰もがそう」(元の文章は異なる)というのところがまたラファティっぽい(笑)
もはや跡形もなく
フィントン・ケアリーは思ったことを口に出さずにはいられない少年で、母親との喧嘩も絶えなかった。
ある日彼は夕食のことで母親と喧嘩し、トランクに靴下をいっぱいに詰めてとうとう家を飛び出した。
森の中をさまよう彼はやがて・・・。
なんだか夢に見そうな、または夢で見たような内容。
家出しなくても、こういうことに気づくことは多いと思う。
川を渡る
父と息子3人のウッドラフ家は葬儀屋になるために生まれてきたような人たちだった。
今日も彼らは霊柩車に遺体を載せて教会に向かっていたが、道に迷ってしまい・・・。
珍道中な上にオチが完全にギャグで、他の話と違いすぎて驚いた(笑)
ボタン泥棒
セルマ・ニュートンはお気に入りのコートのボタンを老馬に飲み込まれてしまい、1人でそれを取り戻す決意をする。
しかし老馬は想像を絶する邪さを備えており・・・。
馬がかしこすぎる(笑)
これのオチがこれまた常識的すぎて意外だった(汗)
ちうわけで面白かった。
本のノリとしては最近読んだ「エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談」が近く、やはり素晴らしいイラストもついているが、こっちの方がはるかに読みやすいのは現代の作品なので当たり前か。
上でも書いたがそこかしこにラファティ味を感じ、奇妙なノリが面白かった。
しかしとにかく最初の「ピアース姉妹」のインパクトが強すぎて他が霞んでいる気もする(笑)。
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