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2025年07月05日20:32

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機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト(全12巻)

キンドル版を読んだ。長谷川裕一著
 宇宙世紀0153年。サイド3で自作のAIに起こされたフォント・ボーは学校に行き、昨夜ネットで見つけた奇妙すぎるザンスカール帝国の新兵器のデータについて話していた。
その後廊下でウサギのぬいぐるみを抱いた少女と出会い、彼女に導かれるままに体育館に行くと、怪しい男が待っていた。
彼は木星から来たカーティス・ロスコと名乗り、フォントがザンスカール帝国に狙われていると告げる。
その直後にモビルスーツが現れ・・・。
ちうわけで木星のテテニス派と行動を共にすることになるフォントだったが、それは人類滅亡を回避するための巨大な戦いの始まりだった。

 現時点では本シリーズで化夢宇留仁が一番好きなのが本作である。
相変わらずキャラが活きているのと、プロットが見事なのももちろんなのだが、本作ではまず主人公が今までにないパターンのコンピューターに強いMSオタクというところが活きていて、戦闘時もAIの意見を聞きながらとか、ニュータイプよりも親近感が持てるということは間違いなく影響していると思う。
またこのAIの描写が、今読み直してみると実際のAIと全然変わらないのがまたすごい。
 敵キャラの活かし方も相変わらずで、本作では特に敵傭兵のジャックが実にいい味を出している。
 SF的な展開ではザンスカール帝国の核ミサイルを撃墜するというシチュエーションがあるのだが、これがもうその軌道から加速の描写といい、まさに真に迫っていて感動的。
 再登場キャラがどいつもこいつもいい感じなのも相変わらずで、本作ではデス・ゲイルズ最後の1人のローズマリーが滅茶苦茶かっこいい。
 強い敵を描くのも本作ではミダスという名の最強のモビルスーツが登場し、まさに悪夢のような強さを発揮するのだが、ミダスに搭載された新兵器がほんとにそれをやられてはどんな相手もどうしようもないという類の能力で、これまた盛り上がる。
 そしてなんといっても途中から登場するファントム(ゴーストガンダム)のかっこよさたるや。
現状あらゆるガンダムの中で化夢宇留仁の最も好きなガンダムはファントムである(設定上は全然ガンダムでは無いのだが/笑)。
 ちうわけで「鋼鉄の7人」を完結編として超名作に仕上げた著者が、予定していなかった続編を描くことになり、結果更に面白いものを描いてしまったというほんとに人間業とは思えない作家能力を発揮したのが本作である。
大丈夫かこの人(汗)
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