を読んだ。
冒険小説の大御所デズモンド・バグリイのデビュー作。
ドイツ軍が輸送中だったムッソリーニの所持していた財宝を、イタリアのパルチザンが襲撃し、山の中に隠した。
その10数年後、その話を聞いた造船技師のハローランは財宝の持ち出しを計画する。
最も困難なのはイタリアから安全に運び出す方法だったが、彼には秘策があった。
船の竜骨に黄金を封じ込めてしまうのだ・・・。
この前に読んだ「ダーコーヴァ年代記 オルドーンの剣」がしんどかったので、今回は読みやすそうでわかりやすそうで盛り上がりそうな本作をチョイス。
結果は期待以上で、非常に面白かった。
とりあえずは誰が、どこで、何をつかって何をしようとしているのかが1行1行ちゃんとわかるだけで幸せ(笑)
それを差し引いてもさすがの大御所、出てくるおっさんたちがどいつもこいつも活き活きしていて魅力的な上に、舞台や小道具、冒険旅行の行程のディテールや雰囲気もばっちりで、敵がこれまた魅力的に描かれていて、どこをとっても面白い。
ただし笑ってしまったのが、女性の描写だけはからっきしで、女性だけはなにを考えているのか全然伝わらず、どんな人物なのかもさっぱりわからないというところが逆に流石冒険小説の大御所(笑)と思わされたり。
それにしても不思議なのは、この小説が映画化されていないこと。
どう考えても最高に面白い映画になると思うのだが、戦争中の描写と黄金の鋳造と海洋冒険と・・・と、ちゃんと映像化しようとしたら予算的に苦しいか?
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