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2016年01月19日17:24

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今月のセインティア翔ネタバレ

天を覆うエリスの要塞!聖域に脅威が迫るッ!
☆白銀聖闘士の二人が立ち向かう!

stage30☆相克の想い

ユアンとゲオルクは聖域に接近するエリス神殿を見上げた。
「やべえな…。完全に移動要塞じゃねーか。この移動スピードじゃあ・・・、聖域にぶつかるまでそんなに時間はかからねえぞ」
「邪神の復活と侵攻…。あのエルダとかいう聖闘少女(セインティア)の情報通りだったというわけか」
『盾座(スキュータム)のユアン、南十字座(サザンクロス)のゲオルク、アテナ様のお慈悲によりお前たちの逃亡罪は消えた。騙されていたとはいえ一度でもアテナ様に拳を向けたものなどあたしは認める気はないが…、アテナ様への真の忠誠を誓うなら今すぐに聖域に戻れ』
それがエルダの伝えたメッセージだった。
「けっ…、聖闘少女(セインティア)ってのはどうも苦手だぜ。…どうせあの足手まといのお嬢さんも来てるんだろ?」
「おそらくな。気になるのか?」
「は?ああいう命を粗末にする奴とは鉢合わせしたくねえだけだっつの。また目の前で死に急がれちゃ気分悪いからな」
「…フッ」
「ったく侍女なら侍女らしく…」
その時、バイクのエンジン音がした。白銀二人の頭上の崖をバイクが飛ぶ。乗っていたのは、聖衣を着たエルダだった。
「おい…今の」
「フッ…侍女らしくないものばかりが集まっているようだな。行くぞ。我々も使命を果たさねば」
「わーってるよ。このままじゃ同胞に顔向けできねえしな!」
そして二人もエリス神殿に向かった。
翔子は神殿の中を走っていた。
『…ずっと怖かった。あのお姉ちゃんに向き合うのも、拳を向けるのも。沙織さんが目の前で倒れて、足元がなくなったように怖くなった。わたし…なにも覚悟できていなかった』
翔子を見つけた邪霊士が歓声を上げる。
「来たぞ…黄金の林檎!」
「黄金の林檎を我の手に…!」
『「あなたには少し荷が重かったようですね」「あんたはあのお方の優しさにずっと守られてきたんでしょ…」』
ムウやマニアの言葉を思いだす。
『沙織さんに支えられて、お姉ちゃんに護られて、殻の中で戦ってるつもりだっただけ。でももう終わり』
『「お願い、翔子…、神の心と人の心をあわせもってしまった、あのお方のお心をどうか…」』
マニアの最期の言葉。
『わたしは…この命を使いきってでも、沙織さんとお姉ちゃんを助け出す!』
「エクレウス流星拳!」
邪霊士を一掃する翔子。
「うっ」
神殿が揺れ、翔子は立ち止まった。
『ものすごい衝撃…。この先にいくつも強大な小宇宙を感じる。お姉ちゃんはどこ…!?』
その時、植物が翔子の足に巻き付いた。
「わッ!なにこれ、草が…!」
「おい!そこのチビ!」
バイクが走ってきた。
『えっ…』
「チンタラ走って雑草(ザコ)にまとわり付かれんなよ!乗れ、はやく!」
翔子はバイクの後ろに飛び乗った。
「あ…ありがとう。あなたは!?」
「あたしはカシオペア座のエルダ!あんたはチョコだっけ?響子の妹の」
「……。翔子です!」
「ああ!ショーコね!悪い!」
エルダが笑う。
『この人も…聖闘少女(セインティア)!?』
「あの…」
「え?なに!?」
「いえ…」
「…っと、ほら、またたくさんお出ましだ!一気に蹴散らすよ!」
邪霊の群れをエルダはバイクで突っ切った。
「す…すごい!」
「ハハツ…。このバイクは特注品(スペシャル・ワン)だからね!良い子は真似すんな!」
「!」
二人が辿り着いたのは、木の根がびっしりと張り巡らされた壁面だった。
「これは…木の根?」
『動いている…。成長して…いるの?この奥からすごい力を感じる…』
「!」
上空から直方体の石に乗った男が降りてきた。
『あの人は…』
「…!」
「子馬座(エクレウス)の翔子…。今からエリス様のところへお連れする。来い」
現れたのはリゲルだった。
「貴様…。なんのつもりだ!?」
エルダが炎で攻撃する。だがその攻撃はリゲルの前で弾かれた。
「…クッ!」
「ま…待って、エルダさん。この人は…!」
「知ってるよ!オリオン座のリゲルだろ。聖(セント)アカデミーにも出入りしていた反教皇派の聖闘士の一人さ。エリスの配下となって死んだと聞いたが…。まだ未練がましく成仏せずにいやがったのか…。アテナ様の魂をどこへ隠した!?」
「アテナの魂はエリス様のもとにある。取り戻したくばエリス様に直接頼むがいい。ただし来るのは翔子一人だ」
「……!」
「早く来い…。時間がない。手荒なことはしたくない」
『この人は…敵なの?』
「本当に、姉に会わせてくれるんですね?」
「約束する」
「騙されるな!殺されるぞ!そして邪霊として永遠にエリスの奴隷にされる!」
「殺されはしない。エリス様に会わせるまではわたしが守る」
「信用できるか…!貴様ら邪霊の類は結局…エリスの目的のために利用されているだけだ。響子の姿を象った邪神にな!」
「エルダさん、わたし行く」
「ショーコ!?」
「今のエリスは…まだわたしのお姉ちゃんのままの心を残してる。だからわたしが行けば本当に沙織さんを助けられるかもしれない!姉のところへ…連れてってください!」
ミロとアイオリアはサガと向き合っていた。
「サガ…!本当に…サガなのか!?」
「蠍座のミロか。貴様が出てきたところでどうするつもりだ。わたしの力は今目の前で理解したはず」
「…ミロ…気をつけろ。ヤツは…あのサガではない…。神の力を得た…人ではないなにかだ」
「フッ…ならば都合がいい。人を捨てた者には慈悲をかける必要もない。このミロの全小宇宙を込めて、真紅の針を撃ち込めるのだからな!」
「フッ、面白い。ならば見せてもらおうか、貴様の実力とやらを…」
『アイオリア…まだライトニングボルトは撃てるか?』
『ああ…お前のおかげであと一発なら撃てる』
『そうか。ならば俺の攻撃と同時にあの天上の仕掛けを撃て。おそらくもう時間もない。あのサガとやりあっていては手遅れになる…!チャンスは一度きりだ…!』
「行くぞ!スカーレットニードル!」
真紅の針がサガを撃ちぬく。
「…ほう。貴様のその技、全小宇宙を高めれば同時に何発でも撃てるのだな。…だがこのわたしにはかすりもしなかったようだ」
「な…に…」
『アイオリアは…!?』
「死力を尽くしてこれではは…。所詮は人間止まり。貴様らの考えなどお見通しだ」
「!」
アイオリアは植物に体を巻きとられていた。
「ぐ…っ、おおお…ッ」
「クッ!」
『…まだだ!』
「ムダだ!」
サガの拳がミロを撃つ。
「ぐはっ!」
「フッ、貴様、先ほどの攻撃ですっかり力を使い果たしたようだな。仲間など信じるからこうなるのだ!さあ、これでわかっただろう。黄金聖闘士が二人集まったところで今のわたしの相手ではないということが!最後に貴様ら二人まとめて渾身のギャラクシアンエクスプロージョンで葬ってやるぞ!」
その時、サガの右足の聖衣にひびが入った。
「なに…。足が…?」
「…その態勢では撃てまい!いくらお前でもスカーレットニードルを集中的に受けた部分だけは神経が壊れるはず…!」
「フ…なるほど。貴様…。あの一瞬で数十発…足だけを狙って撃っていたとは…」
「貴様の破れた青銅聖闘士たちに学んだのだ…!実力差のある強敵に対する戦法というものをな…!」
それは氷河がミロとの戦いで見せた戦法だった。
「そしてサガよ、貴様のそれが最強の硬度を誇る本物の黄金聖衣であったなら…この手段は使えなかっただろう…」
「…フッ」
「今だ!撃て。アイオリア!」
「ぐっ…、うおおおおおおーっ!」
アイオリアが植物を引き契る。
「ライトニングボルトーッ!」
アイオリアは頭上めがけて拳を放った。
その衝撃は翔子とリゲルのもとにも達した。
「な…なに!?なにが起こったの!?」
「大樹のコアが破壊された。黄金聖闘士たちがやったのだろう…」
「え…じゃあ、樹の成長は止まるんですよ…ね?」
「……」
『この人…。あの時、お姉ちゃんを必死に守ろうとしてた人だ。今も…そうなのかな。それともエルダさんの言うとおり、邪神に利用されているだけなのかな。お姉ちゃんとどういう関係だったのかな』
翔子はエリスの間につながる階段の前に立った。そこにはアイソンが待っていた。
「よく来たな。お前の姉とアテナはあの先に居る。どちらを取り戻しに来た?」
「どちらもです」
「あの扉からは誰も二度と出てこられないかもしれん。それでも行くか?」
「もちろんです」
「…そうか」
『…?なんだろう。この人も…お姉ちゃんを助けたいのかな…?』
「では急げ。大樹の制御を失った神殿は崩壊が始まっている。ここの静寂が破られる前に…」
翔子は大樹の紋の刻まれた扉を見つめた。
☆次号、翔子と響子が対面!


作者コメント:今年のお正月は昨年と違い無事に過ごせました。2016年もよろしく!


ユアンとゲオルク再登場。無事で良かったです〜。どうやらあのあと聖域から命令無視で逃亡してた模様。エルダも再登場。
サガとの戦いに氷河戦の経験を応用するミロ。こういうのいいですな!サガの着ているのは黄金聖衣ではないようです。大樹のコアが壊されて…意外に話の終りが近いのかな?

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