今月のセインティア翔ネタバレ

アイオリアが放った渾身の拳！邪樹は…そしてサガは！？
☆全ての決着がついたと思われたが…！？

stage31☆争いの渦

アイオリアの拳が頭上のコアを打ち砕いた。
『やった…のか！？』
コアが破壊される。
「フッ…、クックックッ…」
サガが笑う。
「ウワーッハハハハ！」
ミロとアイオリアが驚く。
「ご苦労だったな。貴様らのおかげで準備が整った」
「なに！？」
神殿の外ではムウが邪樹を見上げる。
『種子の飛散が止まった…。アイオリアとミロがやってくれたか。これで地上への被害は食い止められるはずだが。あの大樹に蓄えられていた膨大なエネルギーは…どうなるのだ？…イヤな予感がする。まさか…』
ミロとアイオリアがサガに向き合う。
「準備ができた…とは、どういうことだ…！？」
「クックックッ…。この樹がどうなろうとわたしには関係のないこと」
「なん…だと。貴様はエリスの配下になったのではないのか！？」
「フッ…神はわたしの魂にこう言ったのだぞ。己の野望のために戦えとな！わたしはその言葉に従うのみ！」
『…なんだ！？サガの小宇宙が…また増大している！？』
『いや…増大しているのではない。これは…』
「この樹に蓄積された膨大な小宇宙は今、解放された…。そして今の私の身体は、それを際限なく喰らうことができる！今こそわたしが、新たな神となるのだ！」
サガの体のかりそめの黄金聖衣が剥がれ落ちた。
アテが笑う。
「フ…フフフ…。ハハハハ！やはりな！とうとう尻尾を出したか、あのガラクタ人形め！エリス様の施しを受けた身でありながら思い上がりも甚だしい…。許せん！」
『あのような不届き者…、エリス様はなぜ放置しておられるのか。やはり今のエリス様は…どこか不完全なままなのだ。このアテが目覚めさせなくては…。本当のエリス様を！』
「サガよ…。貴様の思い通りにはさせぬぞ…！」
邪樹が消滅する。
その気配は神殿に上がった翔子にも感じられた。
『…え？今の感じ…なに？』
「……！」
「リゲル…アイソン、ご苦労だったな」
「！」
邪衣を纏ったアテが階段を降りてくる。
「その首、エリス様の御前に我が献上する」
アテの攻撃をリゲルが防いだ。
「…させぬ」
「…フン。貴様らふたりの思惑など予想通りだが目も当てられぬな。姉妹の絆…そのような下らぬものでエリス様に残る人の心を繋ぎ止めようなどと、ありえぬ！その娘の首を捧げれば、エリス様は完全な神として覚醒されるのだ。それがエリス様の望みなのだ！」
「どいて！」
翔子がリゲルをおしのける。
「あんたなんかにお姉ちゃんのことが分かるわけない。…邪魔しないで！」
「フン…、たかが十数年生きただけの子ネズミが。妹というならエリス様の力のために自ら首を差し出すくらいの献身さはないのか？」
「命なんてもう惜しくないよ。でも…あんたにやる命はない！エクレウス流星拳ーッ！」
翔子の拳がアテを撃つ。
「…フン。子ネズミにしては上出来か。これでお前の姉の心も浮かばれよう。…死ね！」
「くっ！」
その時、エネルギーは背後からアテを撃った。
「エ…リス…様…。な…ぜ…」
神殿の扉が開いた。
「予想より少し遅かったわね…。翔子」
「お姉…ちゃん…」
現れた響子、いや、エリスは、沙織の生首を抱いていた。
☆宿命の姉妹が再び相見える！


作者コメント：年明けから色んなものに追われていたら、いつの間にか花粉の気配が迫っていて恐怖です。


サガはなんだかまた全裸になって絶好調ｗｗｗ　アテさんもぼいんぼいんでやる気ですが…もしかしてエリスの攻撃で消滅？
単行本7巻、3月18日発売。「争いの小宇宙を吸収し成長を続ける邪神エリスにアテナ沙織は生気を抜き取られ…。一方、邪神の力で復活を遂げた悪のサガとアイオリアが激突！そして翔子は、邪神を前に大きな決断を迫られることとなる！」。運命に抗い闘う少女たちの新銀河神話！アテナvs邪神エリス、激闘過熱！

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