以前、リハーサルで高音が出ず、1オクターブ下で歌ったことがある。すると指揮者は激怒した。あれは屋外ステージで音が拡散しやすい状況だったことも影響していたのだろうが、そもそも楽譜に書かれていない音を歌うこと自体がイレギュラーなのである。
もっとも、関屋先生のように「和音の中に収まっていれば、多少音が違っても構わない」という考え方をされる先生もおられる。ただ、それは特殊な考え方であって、一般論として受け取るべきではない。
たとえ普段の練習で指揮者が黙認していたとしても、本番の指揮者がそれを認めるとは限らない。特にコンクールや重要な演奏会では、勝手なオクターブ変更はまず許されないだろう。
結局のところ、高音は何とか頑張って出すしかない。どうしても無理なら、無理に1オクターブ下で歌って目立つよりは、潔く口パクに徹するほうが、合唱全体に与える影響は小さい。
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