葬儀の会場は我が家から歩いて5分である。母校合唱部の定期演奏会(3/26、金沢市文化ホール)の現役・OBOG合同練習が3時間あり、終わって着替えてから向かった。
小さなホールだが、80席ほどがほぼ満席。77歳の独身男性の葬儀としては驚くほどの人数だった。
喪主である弟さんの挨拶によれば、故人は仕事、合唱、カラオケ、ゴルフと幅広く活動し、それぞれで深い付き合いをしていたという。毎日が充実していたそうだ。参列者の顔ぶれを見れば、うなずける。
1月末の金沢メンネルコールの練習にも出ていた。2月初めの極寒の日に倒れ、救急搬送されて治療を受けていたが亡くなった。持病もあったが、一人暮らしで発見が遅れたようだ。
この日は金沢メンネルコールの練習日だったが、連絡が回り中止になって多くの団員が式場に集まった。式は40分ほどで終わったが、団員たちが喪主や親族と話しているのを横目に、私は先に失礼して歩いて帰った。
歩きながら考えた。
「自分のときは家族葬でいい」と、いつも妻に言っている。参列者が多かろうが少なかろうが、死んでしまえば関係ない、と思ってきた。
だが、これだけ多くの人が集まっているのを見ると、やはり人との付き合いは大事なのだとも思う。自分が歌い続けていれば、仲間が来てくれるだろう。だが、「〇〇、死んだんだって」と誰かが思い出してくれれば、それで十分な気もする。
帰宅して着替え、ピアノ合わせに向かった。
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