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2025年03月17日21:44

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ゲゲゲの鬼太郎(少年マガジン版)10

を3月16日に読んだ。水木しげる著
鬼太郎のおばけ旅行 第1話 獏
 野球帽をかぶった鬼太郎が歩いていると、ゴミを漁っているねずみ男と出会う。
数年ぶりの出会いらしいのだが、いきなり喧嘩する。
そのあおりで目玉のおやじがぺちゃんこになってしまったので病院に行くが断られ、仕方がないので自転車屋で空気を入れてもらう。
 鬼太郎は正義の味方として日本の妖怪は退治して浄化したので、今度は世界の妖怪をほろぼそうと思っていると言う。
ところが海外に出てゆく資金がない。
そこで自転車屋のおやじに言って電気屋のものである電柱の廃材をかっぱらい、筏を作る。
出発の前に昼寝していた鬼太郎の心の匂いを嗅いだ獏が、世界の妖怪退治という夢を食おうと鬼太郎の魂を吸い取ってしまい・・・。

 本巻と次巻はこの「鬼太郎のおばけ旅行」という鬼太郎たちが世界を股にかけて冒険するシリーズなのだが、上でも書いたが鬼太郎の言うことがおかしい。
おそらく編集者あたりから正義の味方としての鬼太郎を書いてくれと言われて先生がブチギレた結果ではないかと思うのだがどうだろう。
またこのシリーズのみ鬼太郎が野球帽を被っているのも、なんだか本来の鬼太郎とは差別化したいという先生の意図ではないかと思う。

鬼太郎のおばけ旅行 第2話 水精(ヴォジャノイ)
 鬼太郎、目玉おやじ、ねずみ男を乗せてなんとか船出した筏だったが、すぐにどこを進んでいるのかわからなくなる。
ヤシの木が密集して並んでいる奇妙な島を見つけて上陸するが、それは巨大な怪物で、筏も失ってしまってどうしようかと思っていたら足元で海底火山が爆発し、氷原に飛ばされてしまう。
そこに現れた幽霊船の優しそうなじいさんに助けてもらうが、凍った鬼太郎とねずみ男をストーブにあてると溶けてしまい・・・。

 我ながらなにを言っているのだと頭を抱えたくなる展開(笑)
幽霊船のじいさんは実はソ連の妖怪ヴォジャノイで、まずは目玉おやじにフォークを突き刺して粉をつけてフライにして食べてしまうのだが、まあそんなことはいつものことなのでいいとして(笑)、ここで妖怪なんて大昔から存在しているのだからロシアでよさそうなところを、あえて「ソ連の」というのがなんだか冷戦時代を感じる。
そして結局目玉のおやじに体内から心臓を引っ張られてヴォジャノイは死んでしまい、一行は筏の代わりに幽霊船を手に入れ、ヴォジャノイもカツレツにしていただいてしまうのだった(笑)

鬼太郎のおばけ旅行 第3話 妖怪大パーティー
 幽霊船に筏に乗った砂かけばばあ、子泣きじじい、ぬり壁、一反もめんが近づいてくる。
鬼太郎たちのことが心配になって追いかけてきたのだ。
ねずみ男がほがらかにいこうとタムシの歌を歌ったりしていると、周りから小舟が集まってきて見たことのない妖怪が次々と上がってくる。
彼らは今夜この船で「妖怪会場パーティー」があると聞いてやってきたのだ。
仕方がないのでヴォジャノイの皮(肉はカツレツにして食べてしまった)をねずみ男が被ってやりすごそうとするが、すぐばれて苦し紛れにたいへんおいしい物がある島をしっていると嘘をつき、誘導したのは前回出てきた怪物の島である。

 ばっちり前回から続いていて、しかも前回出てきた怪物の島で窮地を脱するなど、非常に珍しいプロット。
結果的に珍しくねずみ男がみんなを助けた形になり、「みんなを助けた英雄として」とか言ったら、子泣きじじいは「まぐれのくせに大きくでたぞ」と言う(笑)
それにしても妖怪の世界は勝った方が負けた方を食うという、弱肉強食そのままである(笑)

鬼太郎のおばけ旅行 第4話 妖怪七人の侍
 いきなり目玉のおやじがさらわれるのだが、それをやった妖怪がチンポが3本も生えていてそこから空気を吹き出して海上をホバークラフトのように走行するというものすごいやつで(画像)、名前もチンポであり、もうどうにでもしてと思う(笑)
その後一反木綿があとをつけると、南方妖怪チンポはドラキュラに目玉おやじを売っていた。
というのもドラキュラは片目で、目玉おやじを義眼にしようとしていたのだ。
一反木綿は目玉のおやじを取り返してくれたらドラキュラの10倍払うと交渉し・・・。

 このドラキュラは前に南方にいたドラキュラと名前は同じだが顔が違う。片目だし。
「ドラキュラ」も称号の一種なのか(汗)?
この南方の島は西洋妖怪の別荘地で、これまたヨーロッパ各地の有名妖怪が勢揃いしているのだが、この南方の島に西洋の妖怪が集まっているというのが何度も出てくるのだが、なにか水木先生の中に南方=西洋妖怪という不文律でもあるのだろうか。

鬼太郎のおばけ旅行 第5話 ドラキュラ親分
 前回頼みの双頭のミイラ男がやられてしまって謝って許してもらい、目玉おやじの代金2万円までチンポに支払わされてしまったドラキュラは、鬼太郎一行が食料確保のために島でグズグズしているので西洋妖怪軍団を率いて復讐したいが敵が強力なのでどうしようかと相談していたところに、いつものようにねずみ男が。
ねずみ男はコーヒーとケーキとビフテキ2枚をごちそうしてもらいつつ、穴を掘って底に食料を置き、飢えている連中にそれを教え、食べ始めたら上から大量の飴を流し込んで固めてしまうという計画を話し・・・。

 ここでもチンポ大活躍(笑)!

鬼太郎のおばけ旅行 第6話 砂妖怪
 タツマキに巻き込まれた一行は中央アジアに飛ばされる。
ねずみ男は現地のおっさんにタクラマカン砂漠の地下の古代都市にある宝物の話を聞き、取りに行く。
一方鬼太郎たちは牛の糞を集めて干すアルバイトをしていたが、1日のバイト料がパン1個で生きていくのがやっとだった。
そこに話しかけてきたのは回教の霊媒師で、500年前に「マリーの壺」に封じられた砂妖怪(エキセル)を自分の仕事に利用するために解放した者がおり、それは日本の妖怪だと言う。ねずみ男の仕業に間違いない。
一行は日本妖怪の名誉のために砂妖怪退治に向かうが・・・。

 写真の模写だと思うが、このシリーズは海外の風景が描かれた背景がどれもかっこいい。
そして実は砂妖怪と砂かけばばあが遠い親戚だったという驚愕の事実が(笑)!

鬼太郎のおばけ旅行 第7話 魔女サーカス
 砂漠をさまよう一行が見つけた町には、サーカスが来ていた。
そこで働かせてもらおうとねずみ男が交渉するが、そこにドラキュラからの速達が届き、そこには「日本の妖怪たちが来たらくれぐれも皆殺しにするように」と書かれていた(笑)
サーカスのメンバーは全員魔女だったのだ。

 前に1人でもなかなか強力で手を焼いた魔女が10人も(汗)
しかしローラーでつぶされてもエクトプラズムで攻撃する鬼太郎や、子泣きじじいと砂かけ婆の機転で魔女のほうきを奪い取ったりと場馴れした活躍(笑)を見せる。
最後は奪った魔女のほうきで飛んで逃げ、着いた町でほうきを売り払った金で腹いっぱいご飯を食べる。
もはや山賊みたいな(笑)

鬼太郎のおばけ旅行 第8話 吸血鬼(キーエフ)
 現地民にキーエフを倒してほしいと頼まれる。湖上に幽霊船があり、その上で待っていればキーエフが来るという。
湖に行ってみると1人の老人がおり、彼は娘をキーエフにさらわれたので、鬼太郎には自分を守るために残ってほしいという。
そして残った鬼太郎だが、酒を飲まされて眠ってしまうと老人は注射器を取り出して鬼太郎の血を・・・。
一方幽霊船で出発した一行だったが、ねずみ男がトイレに(約1時間)入っている間に誰もいなくなっていた・・・。

 鬼太郎とねずみ男以外の一行が、キーエフに血を吸われて吸血鬼となって襲ってくるのがなかなか恐ろしい。
なかなか雰囲気のある話だった。
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