を読んだ。エドガー・ライス・バロウズ著/佐藤高子訳
哀れ最愛の美女ダイアンをペルシダーに置き去りに、代わりにマハールを連れて地上に戻ってきてしまったデヴィッド・イネスの消息はそれ以来ぷっつりと途絶えていたが、サハラ砂漠で奇妙な交信装置を見つけたという手紙にいてもたってもいられずアフリカへ向かうバロウズ。
果たして交信装置の向こうにはデヴィッドがおり、その後の物語を話してくれたのだった。
地上の資材や知識を満載してなんとかペルシダーに戻ったデヴィッドは、ダイアンと盟友ペリーを探してペルシダーをさまようのだが・・・。
上記はほんの冒頭部分で、まだ本編に入っていないとも言える。
本作はなぜか海洋艦隊戦ロマン(笑)とでも言うべき内容で、ホーンブロワーかと思った(笑)
しかしラストに近づくに連れて帝王による諸国の併合という展開になり、今度はまるでナポレオン(笑)
ほんとに先が読めずに息もつけない展開が続く。
また本作では巨大な狼犬を手懐けて忠犬にという展開もあり、火星シリーズのウーラを思い出した。
火星シリーズと比べるとちょっと落ち着きのない描写で少々ついていきにくいところも散見されるが、上記の通りあまりにも先の読めないアクションエンターテイメント作としては相変わらずレベルが非常に高い。
しかし残念なところも。
それは本文の挿絵で、これまで書いてなかったが、第1巻「地底の世界ペルシダー」は創元推理文庫で、今回はハヤカワ文庫版である。
それで内容に特に問題があるわけではなかったのだが、イラストが・・・
こちらのシリーズのイラストは柳柊二画伯が担当しており、画としてはやはり素晴らしい出来なのだが、どうもこの人は本編を全然読まずにイラストを描いているっぽいのだ(汗)
なので本文では狼犬だしその習性も完全に犬科のそれなのだが、なんとイラストではジャガーにしか見えない猫科の動物に描かれているのだ(汗)
それ以外も本文の描写を無視しまくったイラストばかりで、これは非常に残念だった。
もちろんバロウズに責任はないが(笑)
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