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2022年08月31日20:02

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銀河辺境シリーズ15 遥かなり銀河辺境

A・バートラム・チャンドラー著/野田昌宏訳
 シスター・スーの船長に返り咲いたグライムズは地球に戻ると、シャールとダルリーンを連れて里帰りした。
実家では新たにセイ子というメイドロボットを使用していたが、仕様以上の知能を発揮した結果家を追い出されることになり、結局彼女もグライムズのもとへ。
 今回ダミアン少将から受けた任務は非常に高価な毛皮を産するニュー・セイラム星系でその毛皮を採るために虐殺されているシルキーという生物を調査せよというものだった・・・。

 堂々たる銀河辺境シリーズ15巻の完結編・・・なのだが、読んでいて全然そんな感じではなく戸惑った(汗)
まあそもそも大きなテーマや流れがあるわけではないので無理もないかと思いもしたが、それにしてもいつもに増して話が地味(笑)
だいたい完結編の舞台の惑星の名前がニュー・セイラムで、そこで起きる事件もだいたい想像通りという(笑)
しかしその理由は巻末で判明した。
著者が亡くなってしまったので続きが出なくなっただけなのだ(汗)
だがそう思うと、野田元帥の言う通りあたかもこれで終わりになるかもしれないという予感があったかのような終わり方ではあった。
 で、本作だが、いきなり出てきたアンドロイドのセイ子ちゃんが主役である(笑)
冒頭の口絵でなんじゃこのアーマノイド・レディは?と思ったら、その能力までレディー並みでびびった。ちうかなんで事務&メイドロボットがそんなに強いんだ(笑)?
そしてセイ子ちゃんの名前の由来が面白い。
日本のセイコー製だからだそうな(笑)
 それにしても地味な話だった。
前半は普通に自由貿易船の日常だし、後半の任務も要するにグライムズは美女3人と戯れていただけである(笑)
しかしそれこそが本シリーズの真骨頂でもあると思ったりもするのだ(笑)
それにしても表紙の美女2人がカンガルーだったとは、学生の頃の化夢宇留仁には想像もつかなかったなあ(笑)
 まだ外伝はあるものの、とりあえずシリーズ完結ということでシリーズ全体に対する感想も書いてみることにする。
このシリーズは文章がうまいわけではないし、センス・オブ・ワンダーなところもほとんど無いし、プロットも行き当たりばったり感が半端ないし、主人公も全然ぱっとしない。
ちうか彼女と里帰りして両親とまったりするSFヒーローなど聞いたこともない(笑)
誰かにSFを読んでみたいので代表的なSFシリーズを紹介してくれと言われて本シリーズを挙げる人は皆無だろう(笑)
しかしそういうところがまさに文字通りユニークであり、他では得難い独特の面白さを構築しているのは間違いないだろう。
この読んでいる間の緊張感の無さはほんとうに他では得難い(笑)
というわけである意味非常に貴重なシリーズだと思う。
化夢宇留仁は面白いかと言われたら返答に困るが、好きか嫌いかと言われたら大好きと答える(笑)
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