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2021年10月07日21:40

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火星の大統領カーター

 mixiの本や映画の感想を転記しているホームページの方で、掲示板にて「ここまで火星を読んだなら当然、「火星の大統領カーター」も(笑)」というご意見を賜ったので、ただちに注文(笑)そして今日読んだ。パロディ短編集である。
栗本薫著。

火星の大統領カーター
 大統領選でレーガンに破れた失意のカーターが、はっと気づくと火星に。
ほとんどそのワンアイデアとあとはパロディだけで成立している。
 化夢宇留仁の一番古い記憶の大統領はカーターだった。まだ大統領というものがどういうものかもよくわかっていなかったが。
そのカーターが本編に登場したのは、ほんとに単なるシャレだけであって、それ以外の意味はあり得ない。
なので本題はパロディの方にあるのだが、大元帥カーターが年老いているなど、原作の設定を無視しているところも目立ち、特別よくできているという感じではない。
ただ後半にはローダンシリーズのパロディも挟まってきたりと、今このタイミングで読んでよかったと思うところがあった(笑)

エンゼル・ゴーホーム
 突然地球のあらゆる場所に天使が現れ、人々に善行を説く。
天使には実体がないようで、なにを言われても反撃することも叶わず、やがて世界は天使の教えに膝を折る。
しかしエロ小説家の主人公は茜という女性との出会いで折れかけていた心を取り戻し・・・。
 残念ながらオチの意味がわからなかった。
パロディ元の「火星人ゴーホーム」と同じらしく、化夢宇留仁は昔「火星人ゴーホーム」を読んでいたのだが、全然覚えておらずわからずじまい(汗)
ただ天使に支配された世界は化夢宇留仁にとってこの上なく不愉快だったのは確かだった(汗)

ロバート・E・ハワード還る
 庭先にいたコナン(野蛮人の方)を部屋に連れ込んでしまった松原が困り果てているので、相談に乗る編集長だったが・・・。
 なんだか色々と変な話。なんとなく「アフリカの血」っぽいところもあり、それも含めて全体的に勘違いしているような、居心地の悪い雰囲気が。
あの状況でコナンは黙っていないし、部屋に閉じこもったりもしないと思う。
とにかく行動して未来を切り開いてゆくと思う。

ナマコの方程式
 燃料をギリギリしか積んでいない宇宙船に密航者が。しかもそれは美少女の声を持つナマコのような異星人だった・・・。
 積み荷の一部を放棄すればよかっただけでは?
ちうかオチがすごくおかしなことになっているが、わざとなのか?まさか気づいてないわけないよね?
だって重量変わらないし・・・(汗)

最後の方程式
 かつては大志を持ち、宇宙戦艦に乗っていたヤンだったが、今では輸送船を操縦しつつ、ただ死を待つばかりの日々を送っていた。
そんな彼の前に、大志を持った若き密航者が・・・。
 本短編集唯一のシリアスな話。パロディなのは変わりないが。
まあ色々と考えさせられる内容ではあるものの、そのどれも考えても仕方がないもので(汗)、内容的に仕方がないとは言え、なんとも微妙な読後感だった。

 ちうわけで振り返ってみると辛口な感想ばかりになってしまったが、読んでいる間はそれなりに楽しんでいた。
やはりこういう内容の作品は、冷静に振り返ってはダメだ(笑)
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