を読んだ。ラリー・ニーヴン著。小隅黎訳。
ノウンスペース・シリーズの最初期から末期に至る短編集。
いちばん寒い場所
ハーウィーは水星の地表を宇宙服を着て探索していた。傍らに着陸している宇宙船には、彼の友人エリックの脳が接続されている。
そこに現れる黒い液体のような存在は、その動きから生物かと疑われた。
・・・ニーブンの処女短編。だがよくわからなかった(汗)
地獄で立ち往生
金星の大気を調査していたハーウィーとエリックだったが、突然エリックが船のラムジェットを操作できなくなる。
調査の結果異常を見つけられなかったハーウィーは、エリックの自分が機械だということを無意識に拒否する精神的な原因ではないかと疑うが・・・。
落ちがニーヴンらしくユーモアがあってかつ痛快なもので、気に入った。
待ちぼうけ
冥王星の調査のために着陸船を下ろすも、氷の上に着陸してしまい、船は半分沈んでしまう。
このまま地球に帰還することのは不可能だと知った「わたし」のとった行動は、予想外の結果を引き起こした。
あり得ないとは思うものの、とても面白いアイデア。
しかしその現象の実現性よりも、その条件内で宇宙服が脱げるほうがありそうに無い気が(汗)
並行進化
火星の地表でダイヤモンドで出来た井戸が発見される。
そしてその近くではなんと自転車に乗っていたと思われる火星人の遺体が・・・。
いきなり出てくる火星人にびっくり。
華々しい落ち(笑)も。
英雄(ヒーロー)たちの死
男ばかり15人の隊員で構成された火星の探索ドーム基地で殺人事件が発生。
犯人ジョン・カーター(笑)はマースバギーであろうことかドームを突き破って逃走。
なんとかドームを修復したドームからも、1台のバギーが彼を追った・・・。
書かれたのが1966年で2040年頃を舞台にしているのだが、殺人の動機に至る社会通念や対応がなんとも古臭い。
しかしドーム基地やマースバギーの描写などは興味深い。
そして火星人・・・(笑)
ジグソー・マン
ワレン・ルイス・ノウルズは監房の中で死刑宣告を待っていた。
彼の両隣の監房には、臓器密売にまつわる重犯罪人が収監されていた。
その1人が自爆したことにより、ルー(ルイス)は脱獄のチャンスをつかむが・・・。
いくらなんでもその罪で死刑にしていたら臓器が余りすぎるだろう(笑)
穴の底の記録
ベルターであるマラーは、逃亡の結果火星に着陸することになった。
着陸地点の近くには放棄されたドーム基地があった・・・。
「英雄たちの死」の基地の顛末が70年後に語られる。
火星人・・・(笑)
詐欺計画罪
174歳になるルーカス・ガーナーは警察署長と共にロボットレストランにやって来た。
ところがルーはロボット給仕に悪意に満ちた視線を送り、驚いた署長は理由を問いただす。
するとルーはロボットレストランの黎明期に出くわしたトラブルのことを話し出すが・・・。
なんだか筒井康隆風(笑)
ロボットレストランという発想が少々古臭い。
無政府公園(アナーキー・パーク)にて
暴力以外の全ての行為が許される公園で起こる珍事。
まず公園の描写が色々変な人が多くて面白い。そして管理システムが止まってしまった途端に起こる出来事も。
こういう舞台を限ったSFは楽しい。
戦士たち
初めて人類以外の恒星間種族と遭遇するエンゼルズ・ペンシル号。
当時の人類はあまりにも平和な期間が長く、戦争、攻撃などの概念さえ忘れかけていたが、相手は戦闘艦だった・・・。
いくらなんでもそこまでなるやろか?
そしてこの話はその後人類とガチで恒星間戦争をひきおこすクジン族とのファースト・コンタクトの物語でもある。
太陽系(ソル)辺境空域
海王星の軌道外、太陽系辺境空域で、宇宙船の失踪事件が相次いでいた。
ベーオウルフ・シェイファーはその事件の調査に向かう仮想戦闘艦ホボ・ケリイ号に乗り込む。
しかしホボ・ケリイ号も突然のハイパードライブの故障に見舞われ・・・
なんだか似たような話を最近キャプテン・フューチャーで読んだような(笑)
この短編集は一応時代順に並んでいるのだがその間隔はあまりにもまちまちで、この話の前に出てきたクジン族とはすでに4回戦争を行って完全に屈服させ、今作では平和な関係を築いていたりする(笑)
こういうのって宇宙史っぽくてなんだか楽しい(笑)
退き潮
ノウン・スペース外を1人旅していたルイス・グリドリー・ウーは、長年探し続けていたスレイヴァーのステイシス・ボックスらしきものを発見する。
ところが彼と同時に同じ宝に目をつけた異星人の宇宙船が現れ・・・。
スタートレックTOSにありそうな展開が愉快。
ただし落ちへ至る流れはさすがに全然違い、雰囲気よくて面白かった。
安全欠陥車
自動運転車に乗った男が車ごとロック鳥に飲み込まれた。
色々とやってみたが自力で脱出するのが不可能だと悟った男は、仕方なく事故前からやっていたソリテアを続けた・・・(笑)
なんじゃこの話は(笑)
面白い(笑)
冒頭からニーヴンの解説やら年表やらがあって、ノウンスペース・シリーズの宇宙史をいやでも感じるようにできているが、それぞれの作品からは(その間隔が長いものは特に)それほど歴史を感じるような内容ではない。
ちうかむしろ作品ごとにあまりにもテイストが異なるので、同じ世界線の中の出来事とは信じがたい(笑)
ちうか火星人はどうなったんだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(汗)!?
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