mixiユーザー(id:462499)

2021年07月25日11:03

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複数の時計

を読んだ。アガサ・クリスティ著。橋本福夫訳。
 盲目の女性が1人で住んでいる家に、タイピストが派遣される。
ところがそこで彼女は複数の時計と、男性の死体と遭遇し、そこに家主が帰ってきてパニックに陥る。
そこに通りかかった海洋学者兼秘密情報部員であるコリン・ラムは、友人の警部とともに調査に乗り出すが・・・。
 クリスティを読んだのは何年ぶりだろうか。おそらく20年くらいは経っていそう。
しかし読み始めてすぐにクリスティ節というのか、描写やテンポなどに懐かしさを感じた。
どことははっきり言えないのだが、やはりクリスティには他にない特徴があるのだろう。
この話はポアロものの末期に書かれたもので、ポアロは老け込んで自宅にこもりっきりで、ヘイスティングスも南米だかどこかに行ったきりで連絡もとっていない。
そこに友人であるコリン・ラムが事件を持ち込んでくるわけで、安楽椅子探偵として怪奇な事件の謎を解く。
で、物語だが、この真相にたどり着ける人はよほどのミステリ、それもクリスティを読み込んでいる人だけだろう。
化夢宇留仁としては最初のトリックが想像着いたとしても、真相には1歩も近寄れない(笑)
いやあの人が犯人の可能性はそりゃあったし不自然さも感じはしたけど、あの動機はやっぱり思いつかないよ(汗)
そしてこの物語にはダブルミステリとも言うべき2つの全く異なる謎解きが同時進行で進行していたりもするので余計にややこしい。
というわけで久しぶりに密度の高いミステリを読んだなあという読後感がそれはそれで楽しかった。

でも知っている人を「あの女の人」とは言わないよね。これは翻訳のミスかしら?

・・・なんだかもやもやしていたのだが、改めて変なことに気づいた。
ミスEが殺されるシチュエーションは不自然だ。
ミスEは加害者の偽証を疑っていたのに偶然会った当の加害者の言うとおりにして殺されている。
いくら命令されたらその通りにするのに慣れていると言っても、この流れは不自然すぎる。
だからバカだバカだと何度も書かれていたのだとは思うが・・・(汗)。
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