を読んだ。
ビル・プロンジーニ&バリー・M・マルツバーグ著。高木直二訳。
創元推理文庫。
本作が書かれたのは1977年で、日本で文庫本が発売されたのは1992年。
ずいぶん間が空いている。
読んでみたらその理由も想像がつこうという内容だった。
最近疲労のためか失言が増え、支持率が急落している大統領。
側近たちも心配していたが、それ以上に心配していたある存在は、大統領のために邪魔者を皆殺しにする決断を下す。
かくしてホワイトハウスを皮切りに、連続殺人の幕が・・・・・・???
というような感じなのだが、裏表紙に「驚天動地の真相を仕掛ける、掟破りの傑作長編」とある通り、通常のミステリーにはあまりにも当てはまらない落ちが用意されている。
これは白なのか黒なのか、様々な意見がかわされているようだが、化夢宇留仁の感想としては、それが十分に面白さにつながっていないので黒である。
読み返してみるといわゆるミステリのルール的にはやはりルールから著しく逸脱しているとしか言えないのだが(○氏と△氏が他に誰もいないところで会話していたりとか、誰の視点か定まらない描写があったりとか)、それは化夢宇留仁的には特に問題ではない。
結局それで面白くなっているかどうかが問題だとすると、そのオチに至るまでの展開は少々冗長で、その都度注意を引きつけることに失敗している部分もあり、不十分だと感じた。
逆にそのへんの作り込みがもっと凝っていれば大傑作になったと思うのだが。
しかしそんなことはさておき、「驚天動地の掟破り」なオチなのは間違いないので、話の種に読んでみるのは悪くないと思う。
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