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2026年10月17日06:38

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映画「mentor」

監督脚本・吉田恵輔。

静岡県沼津市。
小学生で親友同士の益子龍之介と上谷拓海は、花火が禁止されている住宅地の空地で、ロケット花火の撃ち合いなどの危険な遊びをしていたところ、近くのアパートに積まれてあった紙類に火がつき、瞬く間に燃え広がってアパート火災に。

この火災のために、アパートの住人の埜本潤(綾野剛)は妻の涼子(木南晴夏)と子どもが焼死し、自分も顔に酷い火傷を負う。

龍之介と拓海の家では、この火事に関して賠償責任を抱えることになり、2人は取り返しのつかない後悔の気持ちを背負ったまま、別々の小学校に転校せざるを得なくなった。

そして、15年が過ぎ…

龍之介(磯村勇斗)は、火事を起こしてしまった罪の意識から脱却。
社会人のアーチェリー選手になり、オリンピック代表候補として会社でも期待される活躍。

一方、拓海(末澤誠也)は、飲料自販機の補充という孤独な仕事をしており、今も火事の贖罪の意識から抜け出せず、人付き合いもせず、趣味や愉しみもなく、陰鬱な日々を過ごしていた。

そんな拓海は、ある日偶然に、路上で埜本潤を見かける。埜本は顔の半分にケロイド状の火傷跡が残っていた。

拓海は埜本に声を掛け、自分が火事を起こした1人の上谷拓海であることを明かし、率直に真摯に謝罪する。
それに対する埜本の反応は、怒りを見せることは全くなく、ずっと罪の意識で苦しんできた拓海の気持ちを察した、親切な、いたわりの言葉だった。

まるで聖人君子のような埜本の対応に感激した拓海は、
「絶対に龍之介も埜本さんに直接会って謝罪をするべき」
と確信し、音信不通になっていた龍之介に会って、直接に謝罪することを促すが…




ネットで、“傑作しか作れない男”と呼ばれている吉田恵輔監督作品。本作も傑作です。
吉田作品は、いつも出演者の演技のディテールが素晴らしいですが、これは吉田監督が引き出していると感じています。

タイトルの「mentor(メンター)」とは「信頼できる指導者・助言者」の意味。

ストーリー内容はこれ以上は詳しく申しませんが、今までの吉田恵輔作品とは少し違ったテイストで、ファンの方はもちろん必見です。


なお、今回は初日舞台挨拶ライブビューイング付き上映で観賞しました。
若い女性客がとても多かったですが、末澤誠也さんのファンですね。
かなり華やかな舞台挨拶でした。

吉田恵輔監督の前作「四月の余白」の主人公の不良少年役は、新人俳優を発掘しての上坂隼人でしたが、素晴らしい演技でした。

今回の末澤誠也さんも良い演技でしたが、今後、彼のようなアイドルタレント起用にシフトせず、さらなる新人俳優の発掘も、引き続きお願いしたいです、mentorたる吉田恵輔監督に。

(完)

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