久しぶりに56年のユニバーサル映画『ベニイ・グッドマン物語』を観た。この映画の第一の魅力は当時存命だったジャズの巨星たちの演奏シーンが観て聴けることだ。
テディ・ウィルソン、ジーン・クルーパ、ライオネル・ハンプトン、キッド・オーリー、ジギー・エルマン、ハリー・ジェイムズ、ベン・ポラック、マーサ・ティルトン、スタン・ゲッツ、バック・クレイトンときら星のごとし。名アレンジャーだったフレッチャー・ヘンダーソンも出てくる。スティーヴ・アレン演ずるベニー・グッドマンの実際の演奏はベニー本人のクラリネットだ。彼らの演奏シーンでの圧巻はやはり終わりのカーネギー・ホールでの『シング・シング・シング』。タム・タムを打ち込むジーン・クルーパが実にカッコいい。
演奏シーンが次々出てくるので2時間弱がアッという間。ヴァレンタイン・デイヴィスの演出も手際が良い。感心したのはベニーを演じたスティーヴ・アレンの多才ぶり。テレビ・ショウの司会者、作曲家、そしてピアニストとして有名な彼が俳優としても一級品であることを証明した。それと相手役のドナ・リードの美しいこと。近年の女優には見られない気品が感じられる。
この当時、まだ無名に近かったヘンリー・マンシーニが音楽スタッフとして名を連ねている。
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