今回参加した京都日帰りツアーの正式名称は「高齢者対象 地域サロン 京都研修旅行」。朝7時半に公民館前を出発し、帰着は夕方7時半という日帰り旅行だった。
訪ねたのは三十三間堂と智積院。智積院では長谷川等伯の障壁画を鑑賞した。
京都には昔から特別な思いがある。大学は京都へ行きたかった。正確には同志社グリークラブで歌いたくて、2年続けて受験したが不合格だった。国立文系クラスだったので受験科目が多かったという言い訳はあるが、まあ実力不足だったのだ。
友人の多くが京都の大学へ進学したので、学生時代は何度も遊びに行った。京都の街を歩くたび、「もし受かっていたら、ここで4年間を過ごしていたのかもしれない」と思った。それでも、教員となり、青年海外協力隊へ行き、合唱を続けてきた今の人生を思えば、これでよかったのだとも思う。
今回訪れた三十三間堂も智積院も初めてだった。しかも高齢者向けの研修旅行だけあって、日程に無理がなく、慌ただしさがない。募集を見てすぐに申し込んだ。妻はスタッフとして参加したが、実際の運営は担当の係が進めていたので、最後に挨拶をする程度だった。おかげで夫婦そろって気楽な旅行を楽しめた。
昼食は智積院茶寮で食べた。落ち着いた雰囲気の中で味わう食事は美味しく、旅の満足感をさらに高めてくれた。帰りには大津の井筒八ツ橋に立ち寄り、お土産を買った。
若い頃は「住んでみたい街」として眺めていた京都を、今はゆっくり歩き、その歴史や文化を味わうために訪れている。歳を重ねると旅の楽しみ方も変わるものだ。叶わなかった学生時代の夢は夢として心に残っているが、それとは別に、今だからこそ味わえる京都の魅力がある。そんなことを感じた一日だった。
ログインしてコメントを確認・投稿する