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2026年01月25日08:26

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オケ合わせにて(6850)

2月8日、金沢市文化ホールでメンデルスゾーン《讃歌》のオーケストラ合わせ。
オーケストラはアマチュアの大編成、合唱は80人ほど。

本番指揮の辻先生の指導は今回で3回目。これまでの2回は合唱のみだったが、指揮は相変わらず明確で分かりやすい。細部まできちんと振られ、強弱や音楽の方向性がはっきり示される。指揮を見ていれば、指揮者が何をしたいのかは十分すぎるほど伝わる。

――指揮を見ていれば、だが。

実際には、楽譜をガン見し、オケを聴きながら歌っている人が少なからずいて、その点は練習中に何度も指摘された。「下を向いて歌うと声が飛ばないよ」という注意は、今回が初めてではない。過去2回の練習でも繰り返し言われている。それでも直らない。
指揮者正面がアルトなので、注意はほぼそちら向けになるが、聞く側としては「またか」という印象が正直なところだ。

2時間の練習を通じて、指揮者の苛立ちは隠しようがなかった。無理もない。これだけ具体的に示しても、それを受け取ろうとしない(あるいは受け取れない)状態が続けば、誰でも消耗する。

練習の録音も聴いた。
指揮者の声を拾うため斜め後ろに置いたが、オケが合唱の前にいる配置のため、合唱はどうしても埋もれる。大会議室という制約もあり、条件はよくない。それでも全体像は見える。

音量バランスは
ソプラノ:アルト:テナー:バス=3:1:3:3
という印象。
人数比はおおよそ 3:3:2:2 なのだから、女声がまったく飛んでいない。人数が足りないのではなく、出していないのだ。

「音符を正確に歌うことは、音楽ではない」
この言葉は重い。だが、真面目な人ほどここを履き違える。楽譜を追い、言葉を間違えないことに意識が行きすぎて、音楽の核――音を届けること――が抜け落ちる。

そもそもドイツ語など、聴く側も歌う側も分からない。であればなおさら、自分の音を前に飛ばすことが最優先のはずだ。極端に言えば母音だけでもいい。子音や音符の正確さは、その次である。

本番まで残り2週間。
前日リハーサルを除けば、練習はあと2〜4回。時間が足りないとは言わないが、余裕があるとも言えない。

それにしても思う。
これだけ明確で具体的な指導を受けられる機会は、そう多くない。それを活かせないのは、実にもったいない。
いや、「もったいない」で済ませていい段階なのかどうか――そこまで含めて、考えさせられるオケ合わせだった。

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