コンサートでのアンコールは、正直に言って苦痛だ。
昨日は『フィガロの結婚』のハイライト公演だったので、アンコールはなかった。カーテンコールが何度か続いたが、それはまあいい。これまでも、オペラやオーケストラ付きの大曲を歌ったり聴いたりしたとき、アンコールがなくてよかったと思うことが多い。
だが、合唱団のコンサートとなると、アンコールはほぼ必ずある。これがどうにも苦痛なのだ。ロビーコールならまだいいが、ステージでアンコールが始まると、「もういいから終わってくれ」と思ってしまう。二、三曲続きそうな気配を感じると、途中で席を立つこともあるが、それもそれで気が引ける。
そもそも、本番のステージを超えるようなアンコール曲などない。ましてや楽譜を見ながらのアンコール演奏など、正直言って聴きたいとは思わない。せいぜい団歌か、それに近い十八番くらいなら許容範囲だろう。
終演後、ロビーに出演者が並んで挨拶する。自分が出演者の立場であっても、せっかく来てくれた人に対してそうするのだから仕方がないとは思う。それでもやはり面倒で、軽く頭を下げてその場を離れるだけになる。
音楽は、本編で十分に味わった。その余韻があれば、それでいい。 音楽の世界から現実に戻りたくないだけなのかもしれない。
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