キンドル版を読んだ。富野由悠季原作/長谷川裕一著
宇宙世紀0133年。ガンダムを擁した宇宙海賊が暴れまわっていた。
交換留学生を乗せた宇宙船が木星軌道上のコロニーに到着したが、そこに海賊が襲撃する。
混乱の中、留学生の1人であるトビア・アロナクスは、モビルスーツに乗り込んで迎撃するが、海賊のガンダムに手玉に取られてしまう。
脱出して船に戻ったトビアが見たのは、木星コロニーで積み込まれた船倉に並ぶ毒ガスのタンクだった・・・。
ちうわけで宇宙海賊に合流したトビアの冒険が描かれるわけだが、とりあえず本シリーズは全てのガンダムコミックの中で間違いなく一番マンガとしての完成度が高く面白い。
渋いのがF91の続編になっているというところで、非常に消化不良だったあの映画の後日談としてはまさに胸のすく展開で、映画の登場人物たちも活き活きと描かれている。
また富野由悠季が原作なのだが、著者のマンガ力に押されてほとんどその気配を感じさせないのも面白い。
見どころはいろいろあるが、結局著者のオリジナルキャラクターが活躍しているところが印象深く面白いのだから困ったもの。
特に敵のデス・ゲイルズ隊の3人がいかす上に、続編でも超重要キャラとして大活躍してしまう。
そしてもちろん本編の主人公トビアも、その後の長大な物語の中でも中心人物として存在し続けてしまうのだ。
縛りの厳しい宇宙世紀ガンダムという世界の上に、こんなオリジナルシリーズを構築できてしまうのはほんとにこの著者にしかできないことだと思う。
しかも続編は富野原作という縛りからも開放され、ますます面白くなっていくのだから最早人間業とは思えない(汗)
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