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2025年05月28日19:51

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黒衣の花嫁

を読んだ。コーネル・ウールリッチ著/稲葉明雄訳
 家を出ていくことに決めたジュリーは、シカゴまでの切符を買ったが、降りたのはすぐ近くの駅だった。
彼女は家具付きのアパートを借りると、名前が書かれた5枚の紙を見つめていた。
 結婚を控えたブリスの留守に、見知らぬ女がやってきて部屋に入ろうとしていたと門衛のチャーリーに聞いたが、ブリスにはその女に心当たりがなかった。
ブリスの人生は婚約披露パーティーの夜に終わった。
次はミッチェルの番だった。

 びっくりするくらいミステリーじゃないのに驚いた。これはほぼ純粋なサスペンス小説である。
「幻の女」の映画版がサスペンスになっていたが、どうも著者もそっちの方が向いているのかもしれない。
というのも本作のラスト近くのミステリー的な展開は意外なほど盛り上がらなかったのだ。
しかし。サスペンス作品としての本書の面白さは強烈で、まさに死神としか言いようがない冷酷な殺し屋と何も知らない犠牲者とのやりとりには一々手に汗握らされた。
まあ要するにキル・ビルみたいな話なわけだが(笑)、ほんとにラスト近くまでの濃密なサスペンスは見事。
残念なのはやはりミステリーとしてのカラクリ的な部分だが、著者自身そのへんはあまり重視していなかったのだと思う。
なにしろ唐突すぎるし(笑)
しかし結果としてはとてつもなく面白く読めた。
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