を読んだ。横溝正史著。
死仮面
もちろん前に読んだ角川文庫版と違うのは発見されたオリジナルの原稿部分。
補綴された方も整合性はとれているが、流石に文章のできは桁違いで、雰囲気がある。
またオリジナル版では地下室から戻ろうとしたところを見つかった校長の対応が補綴版とは真逆で心が折れまくっているのが興味深いのと、展開上彼女が地下室で何をしていたのかを示唆するものになっている。ただしその示唆のとおりだとするとますます物語の整合性が脅かされるのだが(汗)
黄金の花びら
博士の留守中に盗賊が侵入したらしいと気づいた竜男と博士の娘の由紀子。
なんとその犯人は白蝋怪盗だった。
竜男は猟銃を持ち出して逃走する白蝋怪盗に威嚇射撃を行うが、怪盗はばったりと倒れ・・・。
ミステリー・ジュブナイル。
色々と納得いかない点が多いが、ジュブナイルとしてはこんなものだろう。
銃弾の入射角度など、ジュブナイルとしては凝った仕掛けも施されている。
銃声に関しては納得いかなさすぎたが(笑)
それにしてもこういう内容はやっぱり江戸川乱歩っぽいと思ってしまうな。
本編の後は横溝正史の改稿に関しての研究所見や実際の改稿原稿のコピーなどが掲載され、なかなか資料性の高い本になっている。
横溝による完全版「死仮面」も読んでみたかった。
それにしても化夢宇留仁があまりにも納得いかなかった計画のルパン三世部分(笑)には全く誰もなにも触れないのが奇妙だ(汗)
ログインしてコメントを確認・投稿する