を読んだ。
ゲイル・キャリガー著/川野靖子訳
不倫の濡れ衣が晴れ、ロンドンに戻ってきた身重のアレクシアだったが、生まれてくる子どもの力を恐れた吸血鬼による度重なる暗殺計画にさらされていた。
そこで発案された計画が、アレクシアの子どもをアケルダマ卿の養子にするという思い切ったものだったが、他に代案は無かった。
引っ越しも済んでほっとするかと思いきや、そこに突然ゴーストが現れ、女王陛下の暗殺を予言する・・・。
非常に特殊な状況だった前作に比べると、まだしもいつもの環境(?)で物語が進むので読みやすい。
しかしその結果の変化たるや、あまりにも多方面にわたり、かつ大規模なもので、この作者が安定した環境でのワンパターンストーリーには絶対しないという強い意志を感じた(笑)
このシリーズはいつもそうだが、3人称でありながらアレクシアの1人称のような印象を受ける徹底した視点のコントロールと、登場人物全員の「それぞれの都合で生きている感」で、あれよあれよと面白く読めるところがエンターティメント作品としての完成度が高いと思う。
本作も最後の派手すぎる展開も含めてとても面白かったが、少し残念だったのはマコン卿の活躍シーンが少なかったのと、最後にビフィの意見が聞けなかったところ。
読んでいないと意味不明だが、後者に関しては読んだら誰でも思うはず。
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