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2023年05月08日02:45

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それぞれの階層の防衛機制(心理・生理・社会・天)

心理には
心理環境の安全を保持する為の
防衛機制が存在している。

精神障害を
障害であると捉えるのは
理性の側からの解釈で
心理全体の観点からは
理性を破壊してでも
守るべき
心理生理の安全が
保持された結果が
精神障害として現象しているだけで
それは
心理環境を守っている力による
理性よりも優先すべき
心理生理環境の保全
である。

戦争は
国家間の安全環境を守る為の
対立である。

とはいえ
戦争という方法に訴えるのは
覇権に対する欲望であって
本来は
克服されるべき煩悩の仕業(しわざ)である。

しかし
精神障害であれ
戦争であれ
強制的な力が作用して
現実が変容する。
(精神障害においては
 「意識(または理性)」という「現実」が変容し
 戦争においては
 「国家」という「現実」が
 「変容する」或いは「変容させられる」。)

だが
哲学が対象とする力は
そういった人間の意識レベルでの力関係
ではなく

その根底に横たわっていて
意識を却ってコントロールする能力を持っている力
としての
超越存在である。

もちろん
カント以降
無媒介の超越は
否定されているから
それは
何らかの形で
実証されなければならない超越
として考えられている存在(または力)である。

カントは
そのような超越を
実証したり
意識したりすることの
不可能を主張したが

シェリングは「啓示」という事実に着目し
人間の内在的な能力としてではないけれども
人間が与えられる可能性を持つ力としての「啓示」
を
『啓示の哲学』で
実証しようとした
(それが成功したかどうかについては
 意見が分かれるであろうが)。

シェリングの主張に基づくのであれば
人間は
神の啓示を受けることによって
人間に内在している理性の限界を越えて
判断することが出来るようになる。

宗教本来の役目は
そういった
超越存在の力に与(あずか)って
理性の判断を越えた判断が出来るようになること
である。

教祖の言いなりになることが
宗教なのではなく
総(すべ)ての信者が
教祖と同質の判断(啓示や悟り)を
獲得出来るようになる事が
宗教の
存在意義(raison d'être=レーゾンデートル)
である。

信者を
啓示や悟りへ導けない宗教は
あるべき理想の宗教ではない。

信者を
啓示や悟りへ導き得ない宗教のまま
あり続けることは
宗教それ自体の怠慢だ。
(その意味では
 キリスト教もまだ不完全であろう。
 なぜなら信者を啓示へ導く事を
 第一目的にしていないからである。

 仏教や神道はどうであろうか。
 仏教の中の禅宗は
 悟りを第一目標として掲げているけれども

 神道はそのように見えないので
 理想の宗教と言えないのではないか。

 少なくとも
 積極哲学的であるわけではない。)

心理環境を守る力

生理環境を守る力

社会環境を守る力

天の環境を守っている力

それらは
心理や生理や社会や天が
永遠ではない場合

継起的に
転変する。

永遠(♾)
は
不動である。

けれども
現実は転変する。

転変するけれども
転変させている力は
永遠である。

永遠を洞察し
転変の継起を捉える能力こそ
哲人の能力であり

この能力の行使こそ
哲人(Philosoph(男性の場合)或いは Philosophin(女性の場合))
の
本分(die Pflicht, die Aufgabe, der Beruf, das Amt, der Dienst)
である。

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最終更新
令和5(2023)年5月8日  3時35分
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