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2023年02月27日19:42

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宇宙大作戦 二重人間スポック!

を読んだ。ジェイムズ・ブリッシュ著/斎藤伯好訳
 エンタープライズは標準基点設定作業のため、クリンゴン領近くの宙域にいた。
マッコイはスコットに転送装置で再構築された人間は元の人間と同じなのか、そして魂は存在するのか等の議論をしており、それにカークも巻き込まれる。
そこにクリンゴンとの戦争が始まったとの緊急連絡が入る。
クリンゴンと連邦との戦争を禁じているはずのオーガニア人達はどうしたのか?
なんとかオーガニアの状況を知ろうとする内、スコットがタキオンを利用すれば超長距離の転送もどきが可能で、それで情報収集が行えると提案。
比類なき観察力のためにその任務にはスポックがあたることになったが、転送の結果はスポックはどこにも行かず、なんと2人に増えてしまい・・・。

 まずマッコイの仮説だが、普段から化夢宇留仁がよく考えている内容に近いところにあって興味深かった。
化夢宇留仁がよく考えるのは「死と睡眠の違い」で、これは転送された人間が転送される前の人間と同じかどうかというのと重なる部分があるのだ。
例えば寝ている人が目覚めないまま完全に人間と見分けの付かないロボットに脳の情報を完璧にコピーされたあとでベッドから引っ張り出されて焼却され、ロボットの方はベッドに寝かされて朝目覚めたとする。
この場合自分がロボットだと気づくわけもなく、勿論元の自分が死んだというのもわからない。
つまりこの理屈から言えば魂というものは存在せず、寝るのと死ぬのは本質的に同じということになる。
そういう意味では転送前と後も同じような感じではなかろうか。
 などという関係ない話は置いておいて(笑)、この本はTVには無いオリジナル長編だが、なかなか面白かった。
まずカークもスポックもスコットもウーラも全員聡明なのが素晴らしい。
TVや映画だと物語の都合上そのへんがおかしくなることが多いので、みんなエリートらしく頭がいいと嬉しい。
主題の2人になってしまったスポックのどちらが偽物なのかというミステリーもよく描けていて、それぞれの言い分もそれらしくて興味深い。
ちなみに化夢宇留仁の予想は当たっていた。
 物語としてはTV版27話「クリンゴン帝国の侵略」の続編と言えるもので、コール(本書ではコアという名前になっている)は勿論おまけ(笑)にコロスまで登場するのが嬉しい。
ただし最後の顛末がまさに大鉈と言えるような展開で、その後のシリーズには全然つながらないのは残念(汗)
 ちうわけで楽しく読み終わったのだが、巻末の奥付に自分で書いたメモを見つけた。
それによると本書を1991年9月9日に購入し、翌10日に読み終わっている。
全然記憶がない(汗)
まあだからこそこうやって記録をつけているわけだが。
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