を読んだ。池波正太郎著
東海道-見付宿
大治郎が不二楼に仮寓している小兵衛に会いに来る。
というのも昨夜、大治郎のところに奇妙な来客があったのだ。
それは下総に住む小間物屋の平吉という者で、東海道の見付宿の女中から大治郎宛の手紙を預かっていた。
そしてその手紙は大治郎が昔世話になった浅田忠蔵が助けを求めるものだったが、それは明らかに本人の筆跡ではなかった・・・。
指折り数えて「21人」という台詞にしびれる。
そんなに(汗)!
しかも全員剣術使い(笑)
赤い富士
不二楼の亭主・与兵衛から池大雅が描いた富士の絵を見せられ、すっかり気に入ってしまった小兵衛はそれを売ってもらおうとするが、その様子から絵の価値に気づいた与兵衛は断る。
ところがその後与兵衛は隠れ遊びが元でゆすられて小兵衛に泣きつくことに・・・。
ハニトラに引っかかる与兵衛(笑)
それはさておき(笑)
「あたし、ちからが余っているのだよう、先生」
おはる最高(笑)
陽炎の男
和泉屋の寮で風呂に使っていた三冬だったが、そこに2人の暴漢が押し入る。
それを撃退した三冬だったが、こんな何もなさそうなところに真っ昼間から押し込み強盗というのも腑に落ちず、使いを出して秋山小兵衛に相談する。
ところがやってきたのは大治郎だった・・・。
三冬ちゃんがなかなか出てこないと思っていたら、登場した途端に入浴シーン。
しずちゃんか由美かおるか(笑)!?っと思ったらすっぽんぽんのままで戦闘シーンになだれ込むとは、池波先生ただ者じゃない(笑)
しかもここの三冬ちゃんの殺陣が超かっこいいのだ。
抜かさず、突く(笑)
嘘の皮
不二楼の料理人である長次とおもとが結婚し、小さな店を構えることになった。
そこを訪れていた小兵衛は、視界の隅に2人の男が1人の侍を押さえつけ、今にも命を奪おうとしているのを見て顔色を変える。
小兵衛の機転で助けられた侍は村松伊織という若者で、話を聞いてみれば本人が軽い気持ちでやったことで、恐ろしい相手を怒らせていたのだった・・・。
そしてなぜか大治郎と三冬が14人の暴漢に襲われることに(笑)
しかし勿論2人の方が圧倒的に強い(笑)
またこの話のラスボス(?)的な鎌屋辰蔵がまたかっこいいんだこれが(笑)
兎と熊
小兵衛の友である町医者・小川宗哲は、迷った挙げ句に小兵衛に悩みを打ち明けた。
彼の愛弟子である村岡道歩の娘が誘拐され、その生命と引き換えに毒薬を作れと脅迫されているという。
ただ事ではない話に弥七を呼んで密かに捜査に当たらせ、大治郎には見習いのふりをして道歩の家に行かせるが、なかなか手がかりがつかめないところに、意外なところから聞き覚えのある名前が。
最後に小兵衛が約30年後に病没すると書かれている。
シリーズ物で主人公がいつ頃どうやって死ぬのかがあっさり書かれるのも珍しい。
婚礼の夜
鉄砲坂で坊主が殺された事件の手がかりを得るために、傘徳は賭博場で情報収集にあたっていたが、収穫はなかった。
しかし帰り道に雨の中、ひそひそ話をする浪人2人を見つけ、その話を盗み聞きしてみると、どうも彼らの標的らしき何者かが大治郎の道場に行ったらしかった。
大治郎は話を聞き、それが浅岡鉄之助という浪人だと教えてくれた。
鉄之介は大治郎の友人らしく、それどころか彼の行くところどこでも大人気の好人物だった・・・。
当の本人が気づきもしない内に事件が片付いてしまうというのが面白い。
またそろそろ大治郎も貫禄が出てきて、「どうせ捕まえても死罪ならば、なるべく犠牲者の少ないように・・・」と、ハードボイルドな思考も渋く、また正体を明かすところの台詞がかっこよすぎる。
「酒は、のまぬがよいな」
深川十万坪
相変わらずおはるとイチャイチャしている小兵衛(笑)
そこに久しぶりの鰻売りの又六も現れて和やかな雰囲気だったが、橋の上で繰り広げられている騒ぎに目を奪われる。
そこでは少年をかばった老婆が、刀を振り回す侍3人を投げ飛ばしていた・・・。
なかなか強烈なキャラクターである怪力金時婆にはぜひ再登場してもらいたい。
しかしはっきり婆さんと書かれている彼女の年齢が54歳(汗)
江戸時代の話とは言え、化夢宇留仁もあと1歩で爺さんなのだと思い知らされたのだった・・・(泣)
ちうわけで解説でも書かれていたが、シリーズ物として早くも円熟期に入った感じで、どの話も実にノリがよくて面白い。
大治郎の成長ぶりも目立ってきた。
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