を読んだ。アイザック・アシモフ著/小尾信彌・山高昭訳
アシモフの科学エッセイシリーズ。
いつものようにちょっと奇妙な注目ポイントを軽妙な語り口で紹介。
第1部 生物学
1 まあその辺の大きさだ
全ての動物の中で、人間は大きい方なのか、小さい方なのか?
大きさ=重量として、また対数を使ってわかりやすく比較する。
まず対数が難しい(汗)
確かに数字は単純になってわかりやすくなった気はするが、対数の概念自体がピンと来ないと騙されたような気分になる(笑)
また一般的な人間のサイズはとりあえずアシモフのそれを代入しているのだが、その重量は97kg・・・ってアシモフでかすぎてデータがおかしくなっている気がするんですが(汗)
2 卵とチビ
人間の脳はどんなコンピューターと比べてもぎっしり詰まっている。
詰まっているのは細胞で、細胞といえば最大の細胞は卵。最小の細胞はバクテリア。
最小のバクテリアでも驚くべき仕事をこなす。
脳は恐るべき性能を持った微小な部品がぎっしり詰まっているのだ・・・。
オチまでの内容が変化に富みすぎてなんの話をしていたのか忘れる(汗)
3 これが生命だ!
定説を変化させつつ生命の定義を探る。
アシモフの提唱する「生命の定義」はある程度納得のいくものだったが、あくまで既知の生命に限ると感じた。
4 われわれの知らないようなやつ
映画の怪物をSFと認めたくないアシモフが、自身がSFと認められる未知の生命の可能性を探る。
SFとしての未知の生命の創造をしたいときには一読するとよい(笑)
第2部 化学
5 完全無欠な元素
新元素発見の歴史と、奇妙な元素ヘリウムの液化点から超伝導による抵抗ゼロの展望と、その大胆な活用法の提案。
この提案は目的を示さなければばかげた戯言でしかないと思う(笑)
6 秤りっこ
原子論の歴史と、原子の質量の推測、そして化学者と物理学者双方の譲歩による有益な尺度の達成。
そろそろ化夢宇留仁の脳みその限界に近づいてきた感がある(汗)
7 偶数が勝ち
同位元素の陽子と中性子の数の法則性について。
それぞれが奇数のときと、偶数のときの元素の性質の傾向を表で解説。
もはや化夢宇留仁には完全についていけない領域。
最後にそうなっている理由を解説してくれるのかと思ったら、それもなしで「ね?面白いでしょ?」と終了し、ガンダムを全く知らない人がガノタからモビルスーツのバリエーションの解説を聞くのはこんな気持だろうと思った(笑)
第3部 物理学
8 ほら、聞いてごらん!
イルカの高い知能を知っていたらしい古代ギリシャ人。
そしてアリストテレスはイルカが魚ではないことにさえ気づいていた。
しかし現代のアメリカ人はイルカを魚だと思っている(笑)
更にイルカの声のソナー能力について。
イルカに言語能力が無いというのは違和感を覚えた。
ただし言語能力というもの自体の定義も難しいところではあるが。
それにしてもアリストテレス有能すぎ(笑)!
9 極小の時間単位
長大な距離をわかりやすくするのに光の速度を使用するのは非常に効率的。
それが時間と距離を同時に表すことから、微小な時間のときにも有用だという提案。
これは考えたこともない視点を提案していて確かに面白く、実際に有用だと思わされた。
アシモフの面目躍如な感じ。
10 お静かに!お静かに!
エントロピーについて。
エネルギー保存の法則が破られない限り、この宇宙は「熱的死」から逃れられない?
エントロピー関連の文章を読んでいると、エターナル・チャンピオンが思い浮かぶ。
「熱的死」を迎えた宇宙は究極の無秩序(混沌)の結果、一切の温度差や違いがなくなる。
それって完全な秩序(法)と同じことなのでは???
11 現代悪魔学
エントロピーについての続編。
一見エントロピーが減少しているように見えても、実はそれはやはり増大である。
しかし進化論についてはどうだろう?
なんだか最後に違う話になったような気がするが、化夢宇留仁の読解力の限界なのだろう(汗)
12 上はどこまで高いか
太陽の表面は高温だが、その中心温度とは比べ物にならず、また太陽そのものも他の巨大な質量を持った恒星と比べれば大した温度ではない。
それなら最高の温度というのは存在するのだろうか・・・。
温度を突き詰めていくと、運動エネルギーの話になる。
途中の計算式でくらくらさせられたが、要するに高温に上限は無い・・・のか???
ところで途中で摂氏、華氏、絶対温度の成り立ちの説明がはさまるが、華氏の成立のあまりのいい加減さにはあきれた(笑)
第4部 天文学
13 熱いやつ
あたらしい部が始まったのに直前の話の続編みたいな話(笑)
宇宙が有限の場合は最高温度が存在する。
なぜならそれは質量の上限を示し、その全ての質量をエネルギーに変えたときが最高温度なのは間違いないから。
なるほど。
それはそうと、その続きで実際に生じる可能性のある最高温度として、大量のニュートリノが放出されて超新星が生まれるときの温度である60億度が示されるが、もう化夢宇留仁の認知力ではそれが妥当な話なのかどうかはわからない(汗)
14 惑星調理法
地球の組成。
地震波の測定によって地中深くの様子がわかってくる過程が面白い。
意外に単純っぽい(汗)
15 トロイの墓場
小惑星帯の密度のイメージと現実の乖離と、その不均一性の原因と、ラグランジュ点の解説と利用法の提案。
離れているとは思ったが、隣の小惑星を目視するのさえ不可能とは。
公転と重力による整然とした小惑星の欠落も面白く、もちろんラグランジュ点も面白い。
16 もちろん、木星だとも!
太陽系内で地球以外に生命が存在する可能性が一番高いのは木星であるという話。
こう説明されるとその通りとしか思えない単純無学な化夢宇留仁なのだった(笑)
17 表面的にいえば
月とその他の天体への植民の検討と、その利用可能面積について。そしてその行く末。
説明の途中で北アメリカの面積を1USAとし、ロサンゼルスの面積を1LAとしてわかりやすく説明しているが、もちろん化夢宇留仁的には1JAPと1OSKにしてもらった方がいいのにと思った(笑)
話はだんだんスケールが大きくなり、しまいにはダイソン大天球みたいな構想にたどり着く。
化夢宇留仁的にはロマンも感じるが、人間以外の生命がどうなるのかが気になる・・・。
ちうわけで上記の通り化夢宇留仁には少々難しかったが面白かった。
アシモフのこの手の本では今まで読んだ中で一番難解だったように思う。
ちうか化夢宇留仁に化学は無理だな(笑)
ログインしてコメントを確認・投稿する