を読んだ。E・R・バローズ著。厚木淳訳。
ハストールのタン・ハドロンはよくいる火星の戦士の1人だった。
彼は自分の属する師団の長の娘サノマ・トーラに愛の告白をするが一笑に付されてしまう。
そして何者かに誘拐されるサノマ。しかも彼女を誘拐した者たちは、一瞬にして金属を消滅させる恐るべき武器を所持しているらしい。
彼女の奪回を誓ったハドロンは奴隷の1人の証言から、誘拐犯がジャハールの者だと突き止め・・・。
相変わらず一筋縄ではいかないバロウズ。
このタイトルから想像するストーリーは、状況を一変させる秘密兵器を敵国が開発し、それが量産されるのをなんとか防ぐというのが一番ありそうなものではなかろうか。
しかしその兵器はすでに量産が開始されている。
しかも本当に恐るべき威力の武器であり、下手をするとイデオンでも倒せそうな(笑)
そうなると次に予想されるのは、その兵器に対する防御兵器を開発する、またはその兵器を奪って敵を倒すという展開。
ところがその兵器に対する防御兵器もそれを開発した敵国は実用化しており、すでに装備されているのだ。
そうなるともはや予想がつかないが、そこに出てくるのは件の防御兵器を標的とした攻撃兵器。それがなんと自律型の誘導ミサイルである(この作品の発表年は1931年である/汗)。
そしてまたそのミサイルさえ防ぐことのできる遮蔽兵器が(笑)
もはやついてゆけない(笑)
しかもそんなすごい展開も、実はこの本のメインストーリーではないのだ。
今まで一切登場しなかったキャラクター、正真正銘のビッチ美女の登場で、シリーズは新たな展開に(笑)
何しろ初めてのことなので(「火星の女神イサス」に出てきたファイドールもビッチだったが、あっちはそれよりもツンデレ成分の方が多かった/笑)、どうなることかと思わせておいて、そこに登場するとびっきりのいい女(笑)
これがまた今までのシリーズで出てきた中でも、性格的にも能力的にも最強のいい女で、要するに主人公ハドロンがビッチと超いい女の間で悩むのがメインストーリーなのだ(笑)
しかもこのハドロンがいわゆるバルスームの一般的男性(笑)である上に超クソ真面目で、そういう方面にはうとすぎて、言ってることとやってることとがどんどんギャップまみれになっても気が付かない。
最終的には超いい女タヴィアも、ハドロンのことを愛しつつも頭がいいので「あ、この人はアホなんだわ」(笑)と気づき、何度か苦笑をせざるをえない状況に(笑)
ストーリー展開的にもなにしろハドロンがアホなので(笑)、敵の策略には100%はまり、もう勝ったと思ってから何度も絶体絶命のピンチに陥り、流石に最後の方はいい加減に覚えろといいたくなった(笑)
しかしなにしろタヴィアがいい女なので彼女の幸せは祈らずにはおれず、そのためにはハドロンに頑張ってもらわなければならないわけで、回り回ってハラハラドキドキさせられるというややこしい構成(笑)
いや〜〜〜ほんとにバロウズは一筋縄ではいかんわ。
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