mixiユーザー(id:462499)

2021年08月10日23:19

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廃墟の東

を読んだ。ジャック・ヒギンズ著。白石佑光訳。
 グリーンランドで水陸両用機オッターのパイロットをしているジョウ。
1年ほど前に墜落した飛行機の残骸が発見され、そこに残されていた遺体の身元確認をしたいという依頼が舞い込むが、同行した死んだパイロットの妻が嘘をついているのをジョウは知っていた・・・。
 気になるところもいくつかあったが、読了した感想としては「とても面白かった」というものだった。老俳優の見せ場が盛り上がったし。
小品なのだが、冒険小説に必要な条件が見事にそろっていて清々しい。
展開としては結構これといった事件が起きないページが続き、これで冒険小説が成立するのかと不安にさせられるが、完結に向けて尻上がりにテンポが増して次々に伏線を回収してゆくのも心地よい。
 気になったのは実はこの作品はなかなか結構トリッキーなプロットで、冒頭の夢である程度説明されるが主人公は事件の発端に関する情報を知っているこの世で唯一の人間で、そんな特殊な立場の一人称でかつミステリー調に進められるのには少々違和感を感じた。
やっぱり一人称の場合は必要な情報も読者と共有してほしいし、そうじゃないなら三人称にしてほしかった。
アクロイド殺しじゃないんだから(笑)

 そうそう最近は本を読んでいてわからない単語が出てくるとその都度ググっているのだが、この物語は少々マイナーな飛行機が色々と登場するのでそれを画像検索するとただちにどんな飛行機かわかるのが痛快で、かつ雰囲気をぐっと盛り上げてくれたのが嬉しかった。
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